徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

白い?? 衝動

白い衝動 

『白い衝動』は小中一貫校で働くスクールカウンセラーを主人公にしたミステリーである。

人間の心の闇の部分に食い込んだ心理小説。おもしろかった。カウンセラー自身も衝動をもち、それに折り合いをつけていたのだ。

白い衝動とはなんぞや?思ったが殺人衝を表現したものだったのか。

人間と動物との違いは「矛盾」だと主人公に言わせている。

矛盾を抱え、祈りながら、人を受け入れる。

人を思うのはそういうことなのだな。

 

 

 

 

本は繋ぐ

 

本バスめぐりん。

『本バスめぐりん』はまさにコージーミステリーだなと思う。

この本でコージーミステリーという言葉を初めてきいたのだが。

でも『モモ』の中身はこれからも変わらなくて、ふらりと手に取り開いたら、大好きな世界がそこにある。そういうの素敵ですよね

 本とはそういうものだ。

そして本を読むのは、一人だが本は人を繋ぐ。

土に還る

土の記(上)

 

土の記(下)

『土の記』は私にとっては、とても読みずらかった。

主人公の独白。自問自答。そして最後は村を襲った土石流にのまれ命を落としてしまうという以外な結末。

人生のはかなさ、自然の怖さを描いているのか。

難解だ。人生そのものも難解だ。

この作家の初期の作品は面白かったが、『晴子情歌』からは難しくなってしまった。

 

願わくば桜の下で

春に散る  上

春に散る  下

『春に散る』は新聞小説であったそうな。

作者はルポライターから完全に小説家になったのだろうか。下巻はさくさくと楽しく読ませてもらった。

主人公の人生の仕舞方は美しい。散り際の桜のように。

「正しき人になってください」という会長の言葉通りに晩年を生きたのだろうと思う。

「おはよう、おやすみなさい。いただきます、ごちそうさま。行ってきます、だだいま。ありがとう、ごめんなさい。この八つの言葉が言えれば、集団生活は円滑にいきます。」・・・・・・・

とりわけ会長の真田がうるさかったのは「ありがとう」と「ごめんなさい」についてだった。「きちんと礼を言う。きちんと謝る」

 

 まさに基本中の基本。人が人である魔法の八つの言葉。

美しい手紙

ツバキ文具店

『ツバキ文具店』を読んで、美しい文字で書かれた心のこもる手紙はいいものだとしみじみ思う。

名は体を表すとうが文字は美しい心を表すものだ。

字がへたな私は心を込めて丁寧に書くしかあるまい。

しかし、手紙書くことしなくなったな。

 

 

 

 

答えがみつからない

最初の質問 (講談社の創作絵本)

『最初の質問』美しい詩の絵本である。水彩の優しいタッチの絵が添えられて、詩によくマッチしている。

初めて読んだときは質問に答えられなかった。

今でも全部に答えがでるわけでもない。

 

人生の材料は?

いちばんしたいことは何

 

と、自分自身に問いかけている。

 

 

 

未来へ

罪の声

 『罪の声』は自分が記者になったかのように読める

面白い小説。ノンフィクションのように思ってしまうほどである。

真実を知ることは残酷である。

でもそれが新しい未来につなげることで、真実を確かめる記者の生き様が素晴らしい。

 何もしらずに声を使われたもう一人の主人公。

「未来に進もう」ということばは力強い。

最後に救いがあるのは、読に終わってほっとする。