『もう教祖しかない!』はエンタメミステリー。
ベンチャー企業を成功させるなら、悟りを開き教祖になるしかないという面白い究極の発想。
話は二転、三転し面白かった。
『縁』を紡ぎ続ければ、必ず道は開けます
まあ、 縁は異なもの味なものともいうし。
つたないブログ、おがげ様で100いきました。
アリガトウゴサイマス。
<あぁ寒い これで最後か なごり雪>
『銀の猫』はお江戸の訪問ヘルパーを主人公にした人情物語。時代は違えど抱えている問題は現代社会と同じだ。
死ぬ時は皆、独りです。たった独りでその恐ろしさに耐えるんです。それだけはいかに孝行な子がいても、誰も代わってあげられない。だからそばについて手を握り、言葉を交わします。精一杯、笑って、大丈夫だよと声を掛ける
美しい看取りの姿であり、人は必ずその時を迎える。
主人公のお咲の人を包み込むような介抱は素晴らしい。
おぶんさんの生き様もまた心を打つ。
『往生訓生き生き楽楽介抱御指南』いいな。
『白い衝動』は小中一貫校で働くスクールカウンセラーを主人公にしたミステリーである。
人間の心の闇の部分に食い込んだ心理小説。おもしろかった。カウンセラー自身も衝動をもち、それに折り合いをつけていたのだ。
白い衝動とはなんぞや?思ったが殺人衝を表現したものだったのか。
人間と動物との違いは「矛盾」だと主人公に言わせている。
矛盾を抱え、祈りながら、人を受け入れる。
人を思うのはそういうことなのだな。