桜が咲き始めた、新しい季節にぴったりの本である。
物騒な殺人事件ではなく『ドアを開けたら』遺体を発見する。いろいろ仕掛けがあって楽しめた。
最後の方の文章がいいので読後感がよい。
吉川永青さん、初めて読みました。
鴻池財閥の話がよくわかり、面白かった。
戦国武将の子が商人になり艱難辛苦を乗り越え豪商になるまでを描く。
浪花の商人は、「儲かりまっか」が挨拶というけれど、儲けることばかりを考えてはいけない。
真の商人の姿がある。
「仁」の心を持った鴻池真六。
そして、堪忍、寛容の心を併せ持つ、あっぱれな浪花の豪商。
大河小説にぴったり。