徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

砂時計

『砂時計』香納諒一 疑問を突き付けて真実にせまる。 哀しみをもちながらも折り合いをつけ生きていく刑事の姿が印象に残る。 次々と事件の核心に迫っていき面白く読める。

山亭ミアキス

『山亭ミアキス』古内一絵 心に迷いや悩みを持つ人が迷い込む修業猫の屋敷。そこには美味しい料理と美しすぎるオーナーが待つ。 妖怪猫がたぶらかす。それでも迷える人は改心したり前向きになり生きていく。 面白い趣向の物語。物語に中に読者も迷い込む。 …

おいしいごはん・・・

『おいしいごはんが食べられますように』高瀬隼子 読解力がないせいかよくわからなかった。 職場にありがちな仕事できない人と出来る人。ままならない関係。 とにもかくにも、毎日おいしいごはんが食べられれば幸せなことだ。

癒される

『疲れた人に夜食を届ける出前店』中山有香里 ほのぼのしててぼっこり癒される。

長い旅路

『空海の風景』司馬遼太郎 四国遍路にあこがれて死するまでにはしたいと思うがなかなか遠く・・・ 密教もよくわからず、本を読む。 天才、空海ですら理由はあるにせよ、だんだん最澄を遠ざけるとは・・・ 信仰と政治の駆け引きなど面白く読んだ。 はるかかな…

「もうあかんわ」といいつつ

『もうあかんわ日記』岸田奈美 つぎつぎにおとずれる試練をユーモアを交えながら綴る日記。 「もうあかんわ」と叫びつつ前を向く筆者が逞しい。

塗物語

『ジャパン・ディグニティ』高森美由紀 伝統工芸である津軽塗の職人を親に持つ娘の成長物語。内向的な娘はアルバイトをしながら稼業を手伝う。不向きなアルバイトをやめ真剣に津軽塗に取り組むようになる。 塗一筋の職人肌の父、親の離婚、弟のジェンダーな…

ダ・ツ・エヴァ

『三途の川で落としもの』西條奈加 川から落ちて意識を失った小学6年生の主人公は三途の川で自分がなぜこうなったのかを三途の川の渡し守の手伝いをしながら解き明かす。 奪衣婆がカタカナで表現するとダ・ツ・エヴァとなりしゃれた人となりになるのが面白…

面白ミステリー

『逆転のバラット』宇佐美まこと 物語が一転、二転、一気に読ませるミステリー。 主人公は故郷に舞い戻った記者ではなく釜炊きの吾郎さんかな。

人は人で救われる

『月のうらがわ』麻宮好 月のうらがわには死者がいる。 大事な人を亡くすと月のうらがわに足を踏みだしてしまう。 「人は人と関わり合って、何かを渡したり、受け取ったりする。」 それがたとえ季節のあいさつだらうが、ちょっとした言葉がけでも・・・生き…

読んだ本

『うずら大名』畠中恵 若い頃、道場で知り合った何者でもない二人が隠居大名と豪農として出会い事件を解決していく。颯爽とした隠居大名と大人になっても泣き虫である豪農との取り合わせと袋うずらの活躍が面白い。うずらってこの時代こうして連れ歩くんだ。…

桃山絵巻

『風神雷神』上・下 原田ハマ 絵を描くということに魅せられたふたり、俵屋宗達とカラヴァッジョが出会う。 宗達が天正少年訪欧使節団の一員、絵師として派遣されローマ法王に謁見。 壮大な桃山絵巻のような物語。面白い。

富山売薬薩摩組

『富山売薬薩摩組』植松三十里 富山の薬売りと薩摩藩との繋がり。 薩摩藩に売薬に行く富山の薩摩組が北前船に乗り込み昆布を仕入れる。壮大な物語を面白く読んだ。薬売りの矜持と藩の財政を扱う家老。新しい世の中を夢見て突き進む。 人はだれでも死ぬ。でも…

みんなちがってそれでいい

『僕は青くて透明で』窪美澄 男子高校生恋愛。自己、個性を尊重される海と親の思いを断ち切れぬ忍。 切ない恋心はみんな同じであろう。 みんな違っていいんだろうね。普通なんてありはしない。 人それぞれ。みんなちがってそれでいい。 金子みすずの世界。

ミドルノート

『ミドルノート』朝比奈あすか サラー世代の女性4人の生き方を描く。 悩みながらもワーキングマザーとして両立、インフルエンサー、離婚に踏み出したり、結婚を考えたりと試行錯誤する姿が身近に感じる。

スカイレザー

『遅刻する食パン少女』田丸雅智 予想外の意外な結末。面白短編集。 「スカイレザー」がいい。 、空をきりとるなんて、斬新な職業で、すかっとするさわやかな話。

視点を変える

『この会社後継者不在につき』桂望実 会社の後継者問題がテーマ。 面白くて一気読み。 三章が一番かな。 ほどほどでいい、努力したくない受け身のサラリーマンの主人公が社長の逝去に伴い前向きに積極的に進んでいく。自分の意志をしっかり表現できるように…

新たな一歩

『タイムマシンに乗れないぼくたち』寺地はるな 7つの心安らぐ短編集。 ひとりぽっちでも、ふとした触れ合い、出会いから新たな関係が動き出す。 少しずつ、少しずつ。 新たな一歩を踏み出す。 『やわらかい砂のうえ』寺地はるな 主人公が新たな一歩を踏み…

ユーウツ

『桃太郎のユーウツ』玄侑宗久 震災、コロナ禍、ユーウツな物の中で生きる人たちのわずかな希望を描く短編集。 最後の「百太郎のユーウツ」が怖い。現代の鬼退治?・・・ ユーウツに負けないように・・・

天神参り

『天神参り』山本一力 江戸、深川で鍼灸院を営む染谷家族の情愛を描く。 愛する人の為に初午の日に大事な願いをする心優しい人たちの。姿が胸を打つ天神参り。

ぼんぼんはじける

『ぼんぼん彩句』宮部みゆき 俳句からうまれた短編小説集。 宮部みゆきの想像力炸裂。 ぼんぼんはじける面白い趣向の作品。

美味しいものてんこ盛り

『キッチンがよんでいる』稲田俊輔 美味しいものを食べる。美味しくして食べる。手間を惜しまず。 食べることを大事するフリーのライター。 美味しい物てんこ盛りの小説。 「ジャムは塗るんじゃないの。のせるのよ」 明日からのトーストにはそうしょうと思っ…

江戸時代はすごい

『商い同心 人情そろばん御用帖』梶よう子 諸色調掛同心(市中の物の値が適正がどうかを調べる)の活躍物語。 江戸の庶民の暮らしを守るこういうお役があるとは、江戸時代からすごく発達していたのだと改めて知る。 さくさく読めて楽しめる。

父と子

『霜月記』砂原浩太朗 18才の草壁総次郎は失踪した父の後を継いで町奉行となる。 父の失踪の原因とは? 名判官といわれた祖父とともに殺人事件とその裏に隠された家老の不正をあばく。 おのれもふくめ、ほとんどの者半端な決断を積みかさね、どうにか日々…

まだ出来ることはあるのだ。 だれにでも

『見えない星に耳を澄ませて』香月夕香を読む。 音楽療法士を目指すピアノ科の葛藤を描く。 母親の一方的な思いと亡くした兄を今でも生きていているように想う主人公。 心をやんだクライアント。 人生はままならずそれでも前に進んでいかなければならない。 …

日々是好日

新年明けてから早々に大地震が能登半島を襲う。なんと無慈悲なことを・・・・ 小さな幸いを探しながら今年も日々是好日でありたい。

美味しいものを

『かすてぼうろ』 武川佑 越前台所衆於くらの人に寄り添う料理人の心の有り様を描く。 「ほんのひと手間かけるだけ、それが心配り」だという母の教えを大切にして生きられなかった人たちを思い料理を作る。なるたけ美味しいものを。 読みやすく於くらの一生…

しあわせガレット

『しあわせガレット』中島久枝 1枚のガレットが新し人生を開く鍵になる。 ガレットが食べたくなる1冊。 居心地の悪さや生きずらさはだれもが感じている。 それを上手にやりす過ごし生きていく。 美味しいものを食べながら。

ナスは成す

『すきだらけのビストロ』冬森灯 美味しい料理は憂いを和らげる。 「ナスはすべての花に実がつくのですよ。ことを成す、にも通ずる縁起ものです。いつも祈りながら食べています・・・・・・」 この言葉が胸に残った。

シュトーレン

今年は本物のシットーレンを丸ごと1本娘から貰った。 少しずつ味わう。 私が焼いていたシュトーレンもどきはシュトーレンパンだな。 本物はパンでもケーキでもなくドイツ菓子なのだ。甘くて濃厚。