新野剛志の『明日の色』は一気に読んでしまった。
主人公吾郎は、当初、あくどい人なのかと思ったら、そうではなく、なかなかの人情派で思いやりのある人物だった。
元ホームレスの若者、魁多も優しいアーティストだ。
魁多にとってこの絵は、重いものでの暗いものでもない。いまが悪くてもきっといつかは・・・、と希望をもつことができれば心は明るく照らされる。悪ければ悪いほど、希望を求める力は強くなる。この絵の黄色はそういう思いを表している。
いい話だった。
そういえば、「幸せの黄色いハンカチ」も黄色だ。