『グリフィンとお茶を』を読んで、荻原規子が幼き頃から読書家であったことに驚いた。そういう下地があってこそ勾玉三部作などの作品が書けるのだと改めて認識する。
クマが冬眠から覚め、人を襲ったという新聞記事をみるたびに、獰猛なクマが絵本や物語では、かわいい存在として扱われているのか不思議であったが、1章をよんですとんと腑に落ちた。
ライオンの章では私が『ナルニア物語』入っていけなかったがかわかった、宗教性と年を取りすぎていたのだと都合のよい解釈をした。単に頭が固いせいもあるが、本に出会う時期も大切だ。
この本はファンタジーや神話、古典の読書案内としても優れものだ。