徒然3行かもしれない日記

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お遍路さん

 

慈雨

『慈雨』は定年退職した警官が、夫婦ふたりでお遍路をしながら、正義を貫けなかった重たい過去と真正面から向き合う小説である。

「人生はお天気とおなじ。晴れるときもあれば、ひどい嵐のときもある。

 

ずっと晴とっても、人生はようないんよ。

日照りが続いたら干ばつになるんやし、雨が続いたら洪水になりよるけんね。晴の日と雨の日がおんなじうらいがちょうどええんよ。

はんまにそうやなと思う。そして、その雨が優しく降り注ぐ、慈しみの雨なら最高。