徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

水と炎 

水底の棺 (くもんの児童文学)

『水底の棺』は小松という貧しい少年が、人との出会いを通して成長していき、自分たちを苦しめてきた狭山池の灌漑工事をやりのける。そして、焼き物師として自分の道を切り開いていくとう歴史小説。児童書だけど読ませます。

少ない水を求める農民。ため池の用をなさない狭山池の水。

狭山池の工事で死んだ親代わりの松を焼く炎。

奈良のお水取りの炎。焼き物の炎。

いろんな炎を見て命の炎を燃やしていく小松。

あとがきがついているのも、私にはうれしい小説でした。