2018-02-06 水と炎 本のこと 『水底の棺』は小松という貧しい少年が、人との出会いを通して成長していき、自分たちを苦しめてきた狭山池の灌漑工事をやりのける。そして、焼き物師として自分の道を切り開いていくとう歴史小説。児童書だけど読ませます。 少ない水を求める農民。ため池の用をなさない狭山池の水。 狭山池の工事で死んだ親代わりの松を焼く炎。 奈良のお水取りの炎。焼き物の炎。 いろんな炎を見て命の炎を燃やしていく小松。 あとがきがついているのも、私にはうれしい小説でした。