徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

光炎の人

光炎の人 (上)

光炎の人 (下)

『光炎の人』上・下 木内昇

電気や無線技術魅せられた貧しい農家の少年が、独学で苦労しながらも知識を吸収し技術改革をするサクセスストーリーだと思って上巻をなんとか終える。

下巻はなかなか進まず、とばしとばし・・・

純粋に自分の技術を追求し無線の完成を目指していたはずなのに、だんだんあらぬ方向へと進んで行く。時代(戦争、震災)に翻弄されてしまう。

衝撃のラスト。

平和な時代であれば、人を幸せにする技術革新も間違えば悪用される。

今まで読んだ木内作品とは違った。

 

 

 

 

 

 

 

トリカゴ

トリカゴ

『トリカゴ』辻堂ゆめ

無国籍者、幼児監禁、虐待、誘拐、取り換え殺人などなど、問題提起の多いミステリー。

悩みながらも自分の正義を貫き通す主人公、女性刑事がいい。

 

世の中に完璧などない。同様に、完璧な人間もいない。

不完全な人間同士が、不十分ながらに互いを補い合いやっとのこと

でそれらしい形を保っているのが、自分たちの住む社会なのだ。

 

自分という人間が自分らしくいられる居場所がこの社会に確かに用意されていいると思える時点でた些末な葛藤があったとしても、理穂子の生活はすでに光に満ちていたのだ。

 

初志貫徹

白光 (文春e-book)

『白光』朝井まかて

明治時代。

この時代に近代的な強い自我を持ち、絵師になるという志を理解ある兄たちに支えられ初志貫徹し、日本初ノイコン画家になった山下りんの生き様を描いた物語。

信ずる道を行けよ、励めよ。

死なば死ね、生きなば生きよ。

くじけそうになりながらも、随所に強い意志をもつひたむきなりんの姿があり圧倒される。

宗教的なものはわからないが、信仰と芸術、教会の賛美歌と祈る声と天窓から降り注ぐ白い美しく優しい光にりんは包まれているのだろう。

 

青空に向かう

青空と逃げる (単行本)

『青空と逃げる』辻村深月

事情があり逃避行をする母子の物語。

暗い話が明るく感じられるのは、そこに青空がいつも広がっているからか。

それぞれの地で心優しい人たちと巡り合い辛さをかかえながらも生きていく。

背負うものがある者は強い

まさにその通りだ。

 

動物の恋から

パンダより恋が苦手な私たち

『パンダより恋が苦手な私たち』瀬那和章

野生動物の求愛行動から学ぶ恋愛術。

専門書のようなそれでいて面白い。

人間は動物とは違う。一つのものを失ったからって、全てを失ういや逆のあり得る。

失うかわりに何かを得ることもある。