徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2021-04-03から1日間の記事一覧

ひとりの修羅なのだ

『かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば』斎藤孝 まことの幸い、みんなの幸いを一途に思っていた宮沢賢治。 美しいことば、強いことばの数々が集められている。 表題は書簡から取られた。 かなしみはちからに、 欲はいつくしみに、 いかりは智慧に…

海うそ

『海うそ』梨木香歩 丹念に、丹念にフイルドワークで訪れた遅島の様子が綴られた前半。 そしてその五十年後。 架空の島なのに、ノンフィクションのような作者の想像力の豊かさに圧倒される。 深い喪失感を抱きながら島を訪ねた主人公。その喪失感は五十年後…