徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

また明日

『また明日』群ようこ 同級生5人が還暦を過ぎて再会する物語。 自分の葬式を心配する独身の友人、ヤヨイに「もし私よりヤヨイちゃんが先に逝ったら後のことは私がちやんとやるから、私が先だったら息子にいっておく」ときっぱりいえる友人関係がとてもうら…

人はたべたものと、読んだものでできている

『ぼくもだよ』平岡陽明 冒頭の1行が本を印象的なものにする。 盲目の書評家よう子と古本屋を営む本間との奇跡の心温まる物語。 本好きの二人を偶然にも編集者が繋いでいく。 米粒の点字でかかれた「ぼくもだよ」という言葉の重みと優しい心。 最後の1行。

猫物語

『猫は抱くもの』大山淳子 人間と猫の切ない絆の物語。 なくして困るものは、手放してはいけないのだ。 大切なものは、普段はつまらないものにみえていることも知った。 つまらないものを大切にしなければと思った。 面白い構成だった。

希望の未来

IT探偵事事務所を切り盛りする敏腕ハッカーのしのぶとスモモ。 時代にマッチしたエンタメ小説。 善き人生を模索しながら描いていく。 人生は、続く。

虹の椅子

い 『虹にすわる』瀧羽麻子 椅子作りに夢と人生をかけるふたりの奮闘の物語。 読後感が爽やか。 虹に腰掛けたれたら最高だろうな。

お仕事小説

『きみの正義は』水生大海 社労士2年目の前向きで頑張り屋の主人公の活躍を描くお仕事小説。 読みながら労働問題がわかる。 らせん階段を行くように少しづつ進んでいる (略)次の春にはもっと上にいこう。 もっと多くのものを見ていこう。 若いっていいな…

今日の人生

『今日の人生』益田ミリ 本音満載、飾らない今日の人生が面白い。 この本、コマ漫画を読む私の今日の人生。 なんかむなしいとという日は<むなしさ>を味わうという作者に共感しようと思う。

線を描くことは生きること

『線は、僕を描く』砥上裕将 生きる気力を失っていた主人公が水墨画の巨匠に見いだされ、多くの人と出会うことで才能を開花させ生きる意味を見出していく。 美しい水墨画の世界を描く。 墨の濃淡で心や命を表す。 美しい小説だった。