徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

言の葉

『猫のお告げは樹の下で』青山美智子 装丁か美しい。 タラヨウの葉に書かれたお告げの言葉。 ひとつの言葉が人の人生を切り開いていく、ほっこりする物語。 言葉には言霊がやどるという。 言の葉を、お告げの言葉を大切に。 『』

『渦』大島真寿美 人形浄瑠理璃に魅せられ立作者、近松半二を描く。 道頓堀の人形浄瑠璃、歌舞伎、芝居を取り巻く人々、歴史に名を残した人々をも含め大きな渦の中から話を紡ぎだす。 判二も大島真寿美自身もそうなのだろう。

破天荒

『破天荒』高杉良 知らずに読んでいたら、急に作者が出できて驚いた。 豪快で大胆な石油化学界の業界紙の記者の話かと思っていたら、ご自身の一代記。 力作。 破天荒の本来の意味は故事成語から、「今まで人がなしえなかったことを初めて行うこと」らしいの…

口福

福智☆リッチジェラート、商品名の通りリッチ。 ご褒美で頂戴した。カタラーナのキャラメルソースの濃厚な味。おまおう苺クリームチーズのこくと苺のうまみ。ゴルゴンゾーラ・ドルチェの絶妙な塩味。黒豆きなこのこうばしさ。まだ全部食したわけではないが、…

剛い心

『剛心』木内昇 孤高の建築家、妻木頼黄の物語。 一本筋の通った人。力作。 熱い想いが伝わってくる。

卒婚

『終わった人』内館牧子 エリート銀行マンの定年後の悲哀を描く。 主人公の妻の言葉に感心。 長く一緒にい縁おブツッと叩き切ったら、私の気分が悪いもの。今後介護やあなたの世話をする気はない。でも、離婚という形はとりませんから 卒婚は籍を抜かずにお…

おはようおかえり

『おはようおかえり』近藤史恵 大坂で七十年続く和菓子屋の二人娘、梅子とつぐみのお話。 梅子は名前のごとく梅の実のようにぼとんとその場に落ち、店を継ぐ。 2歳ちがいのつぐみはつばさが生えたように夢があり、やりたいことがどんどんでき前向きに突き進…

私の人生はどこか欠けている

『いるいないみらい』窪美澄 家族のかたちを模索する人たちのやさしくて切なくもあるやさしい想いが詰まった5つの物語。 最後の物語で主人公はいう。 私の人生はどこもか欠けていない。パンノように膨らんで甘い香りを放っている。 と。 夫婦ふたりでも満ち…

品格のある衰退

『すぐ死ぬんだから』内館牧子 外見磨きに気合と努力をし、いつも美しく装う78歳のハナ。 そのハナをいつも褒める夫。仲のいい夫婦で優しい夫だな思っていたら、夫が急逝。 そこから物語は急転。 意外な展開に・・・・・・ セルフネグレクトなる言葉を初め…