夏がくれば、吉本ばなな作『海のふた』のかき氷屋さんを思い出す。
かき氷が好きでそれを仕事にすることを決め、故郷の海辺のまちで小さなかき氷屋さんを開くはじめちゃんの物語。
海にしばらく行ってないのだが、ひょっとしてどこ
かに同じメニューの店があるかもしれない。
この作家の作品は死といつも対時しているように思う。静かな青い海のような、それでいて、再生をうたった作品で夏にぴったり。(決して主人公に自殺願望があるわけでもないのだが)
私たちは人間だから、すごい力を持っているのだ。
という言葉に励まされるのだろう。
はじめちゃんのかき氷食べてみたい。