徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

じっくり丁寧に心を込めて焼いた目玉焼

僕とおじさんの朝ごはん

『僕とおじさんの朝ごはん』は、読み始めてもなかなか「僕」が登場してこない。

無気力に生きるケータリング業者(おじさん)の仕事ぶりが語られ、小説が進んでいく。仕事先で問われる、意味深な楽に死ねる薬の存在・・・・・・

途中で読むのやめようかなと思ったけど、なぜ無気力なのか訳がわかり、「僕」がやっと登場してから(半分読まないといけない)小説は動き出したような感がある。

意味深な薬もそういうことだったのねとなる。

13歳の重い病気の少年と出会うことにより、本来の自分を取り戻していく主人公。

死と向き合うという思いテーマなんだけど、優しさや、爽やかさと言うと不謹慎しんだが明るいものがある。「僕」という少年の強さなのだろうか。

 

 最後まで読んでよかった。