徒然3行かもしれない日記

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和歌山カレー事件

悲素

『悲素』は和歌山カレー事件の解決に至るまでをドキメンタリー風に描いた医学ミステリー。

地元の刑事と衛生学教授の地道で真摯な姿勢が素晴らしい。砒素中毒の専門用語のところは読みとばしたところもあるが、それにしても、容疑者は、毒に毒され心を無くしてしまっている。

 最後の方の光山刑事が教授に当てた手紙は心を打つ。

 これは、作者の教授に対しての気持ちでもあるのだらう。