『ふる』西加奈子
人を傷つけるがいやで、皆の癒し系になろうと日々を送る主人公。
西加奈子の不思議な世界感。
愛があれば、だれかを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。
主人公にみえる白いものは、はてなんだろう。
「忘れんといてな」という想いかな?
何かを忘れ、何かに忘れられ、誰かを傷つけ、それが自分の責任であって、そして誰かに傷つけれれて、そのことで誰かを恨むことになっても、自分は今、たくさんの「今」の先端で、生きている。それだけで、祝福されている
ふる雪も少しなら祝福の白いものに思える。
西加奈子ワールドがふりそそぐ物語。