徒然3行かもしれない日記

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言葉がふる 白いやさしいものがふる

ふる (河出文庫)

『ふる』西加奈子

人を傷つけるがいやで、皆の癒し系になろうと日々を送る主人公。

西加奈子の不思議な世界感。

愛があれば、だれかを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。

主人公にみえる白いものは、はてなんだろう。

「忘れんといてな」という想いかな?

何かを忘れ、何かに忘れられ、誰かを傷つけ、それが自分の責任であって、そして誰かに傷つけれれて、そのことで誰かを恨むことになっても、自分は今、たくさんの「今」の先端で、生きている。それだけで、祝福されている

ふる雪も少しなら祝福の白いものに思える。

西加奈子ワールドがふりそそぐ物語。