『わたしがいなかった街で』柴崎友香
日常生活を送る中で、過去に起きた原爆投下や大阪や東京の空爆、ユーゴの内戦などをすごく身近に感じ取る派遣社員の沙羽。
作者の独特の世界観。
生きづらさや人との距離感。
近い過去、遠い過去。そして今自分が存在している現在。
わたしは自分が今生きている世界のどこかに死ぬほど美しい瞬間や長い人生の経験をかみしめて生きている人がいる
終盤、夕暮れの棚田にたたづみ燃えながらしずんでいく夕日をみる老人の姿。それを下から腰をまげながら登っていく妻。この二人の姿、風景にこれ以上素晴らしいことなど人生にはないに違いないと言わせる。
そでぞれの街でみんな生きて暮らしている。
書いててよくわからなくなってしまった。