徒然3行かもしれない日記

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初志貫徹

白光 (文春e-book)

『白光』朝井まかて

明治時代。

この時代に近代的な強い自我を持ち、絵師になるという志を理解ある兄たちに支えられ初志貫徹し、日本初ノイコン画家になった山下りんの生き様を描いた物語。

信ずる道を行けよ、励めよ。

死なば死ね、生きなば生きよ。

くじけそうになりながらも、随所に強い意志をもつひたむきなりんの姿があり圧倒される。

宗教的なものはわからないが、信仰と芸術、教会の賛美歌と祈る声と天窓から降り注ぐ白い美しく優しい光にりんは包まれているのだろう。