『天龍院亜希子の日記』安壇美緒
派遣会社に勤める田町君の日常生活を活き活き描いていて面白く一気に読める。
辛い会社勤めも帰ったらこれをしょうと、小さな楽しみを持つことで乗り切れる。
人を信じることで、
「自分がつらくてどうしようもない時に、何の証拠がなくっても、もしかしたらこの世の誰かがどこかでひそかに自分を応援してくれてるかもしれないって呆れた希望をもつことができる」
そう言うことを信じられたら、我々は生きるのが少し楽になるかもしれないね
という、もうすぐ義父なる人の言葉で田町君も呆れた希望に救われる。
表題のインパクトも面白いですよ。