徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「もうあかんわ」といいつつ

『もうあかんわ日記』岸田奈美 つぎつぎにおとずれる試練をユーモアを交えながら綴る日記。 「もうあかんわ」と叫びつつ前を向く筆者が逞しい。

塗物語

『ジャパン・ディグニティ』高森美由紀 伝統工芸である津軽塗の職人を親に持つ娘の成長物語。内向的な娘はアルバイトをしながら稼業を手伝う。不向きなアルバイトをやめ真剣に津軽塗に取り組むようになる。 塗一筋の職人肌の父、親の離婚、弟のジェンダーな…

ダ・ツ・エヴァ

『三途の川で落としもの』西條奈加 川から落ちて意識を失った小学6年生の主人公は三途の川で自分がなぜこうなったのかを三途の川の渡し守の手伝いをしながら解き明かす。 奪衣婆がカタカナで表現するとダ・ツ・エヴァとなりしゃれた人となりになるのが面白…

面白ミステリー

『逆転のバラット』宇佐美まこと 物語が一転、二転、一気に読ませるミステリー。 主人公は故郷に舞い戻った記者ではなく釜炊きの吾郎さんかな。

人は人で救われる

『月のうらがわ』麻宮好 月のうらがわには死者がいる。 大事な人を亡くすと月のうらがわに足を踏みだしてしまう。 「人は人と関わり合って、何かを渡したり、受け取ったりする。」 それがたとえ季節のあいさつだらうが、ちょっとした言葉がけでも・・・生き…

読んだ本

『うずら大名』畠中恵 若い頃、道場で知り合った何者でもない二人が隠居大名と豪農として出会い事件を解決していく。颯爽とした隠居大名と大人になっても泣き虫である豪農との取り合わせと袋うずらの活躍が面白い。うずらってこの時代こうして連れ歩くんだ。…