2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
『まずはこれ食べて』 原田ひ香 ベンチャー企業のやとわれ家政婦、みのりの料理はどれもおいしそう。 みのりにとって、食事の記憶は孤独 や悲しみ、絶望と近い場所にある。せめて自分は他の人を、食べることで悲しませたくない そういう想いをもつみのりの料…
『食っちや寝て書いて』小野寺史宣 最初は面白くないなと淡々と読み進めていたら、若手編集者、井草菜種が登場する章は面白い。 結局、主人公の作家が書いている文章を読まされていたんだな。2重構造になっているのか。人は「食っちゃ寝て書く」「食っちゃ…
今日は人生で3度目の上部消化器官内視鏡検査。 胃カメラも精度よく細くなったせいか、先生の腕がいいのか楽だった。 結果、組織を取ることもなく、逆流性食道炎、収縮性胃炎と判明。 うまく、コントロールして付き合っていかねばならないとのこと。 乳がん…
風邪をひいた感じはしないのに、咳がでるがでる。喉が痛いわけでもなく、咳がでる。おまけにガムを噛んでいても咳がでる。 コロナ禍のなか、困ったな。 先月、耳鼻科で耳掃除のついでに、喉を内視鏡で見てもらったら異常なし。 ところが、げっぷは多発するし…
『君のいた日々』藤野千夜 妻を亡くした夫、夫を亡くした妻。 それぞれの立場から切々とした想いがつづられていく。 互いに想いあう究極の夫婦愛。 小説ならではの面白い工夫がされている。 どこかではぐれないように はぐれてもまた会えるように 夢でもいい…
『まだ温かい鍋を抱いておやすみ』彩瀬まる 食べ物にまつわる6つの短編集。 食べることは生きること。 苦しくて痛みを伴う日々を淡々と歩き続ける その ためにも食べる。tおいしいものを。 温かい鍋は身も心も温める。 優しい、温かなものが詰まった物語。
『生還 山岳捜査官』 大倉宗裕 遭難者をめぐる山岳ミステリー 楽しく読んだ。 山の名前が架空なのはなんでだろう?
『編集ガール!』五十嵐貴久 さくさく読めて肩のこらない小説。 経理部から編集者に抜擢された主人公の頑張りを描くお仕事物語。 編集ガールという言い方はいかがなものか?
『ふる』西加奈子 人を傷つけるがいやで、皆の癒し系になろうと日々を送る主人公。 西加奈子の不思議な世界感。 愛があれば、だれかを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。 主人公にみえる白いものは、は…
『夜がどれほど暗くても』中山七里 やっぱ、どんでん返しがありさくさく読み進められる。 人の痛みを想像することが人を傷つけずにすむ。 夜がどれほど暗くても明けない夜はない。
大阪弁の訳も面白いし なんといっても自称いたずら人形作家というだけあって表情が愉快でかわいい。 こんな男の子、昔はいたなぁとなつかしい。 すごく庶民的で最高。 『あめだま』のほうが先に作られたのね。 ドンドンくんの成長がみたい。
『老後の資金がありません』垣谷美雨 義父のお葬式費用、リストラ、娘の結婚費用。度重なる出費にもめげず前向きな主人公。年金詐欺まがいの手助けをするところまで話が進んで行くのにはびっくりしたけれど。 「知恵を絞れば、まだまだ様々な可能性が残され…
日本三大渓谷、十日町の清地峡に行ってきた。 清津渓谷沿いに作られたトンネルに入坑しビュースポットに。 自然と現代アートの融合のような不思議な空間。 トンネルを歩いていると渓谷を流れる川音か聞こえ、トンネルの側面もガラスばりになっていればともっ…