徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ユーウツ

『桃太郎のユーウツ』玄侑宗久 震災、コロナ禍、ユーウツな物の中で生きる人たちのわずかな希望を描く短編集。 最後の「百太郎のユーウツ」が怖い。現代の鬼退治?・・・ ユーウツに負けないように・・・

天神参り

『天神参り』山本一力 江戸、深川で鍼灸院を営む染谷家族の情愛を描く。 愛する人の為に初午の日に大事な願いをする心優しい人たちの。姿が胸を打つ天神参り。

ぼんぼんはじける

『ぼんぼん彩句』宮部みゆき 俳句からうまれた短編小説集。 宮部みゆきの想像力炸裂。 ぼんぼんはじける面白い趣向の作品。

美味しいものてんこ盛り

『キッチンがよんでいる』稲田俊輔 美味しいものを食べる。美味しくして食べる。手間を惜しまず。 食べることを大事するフリーのライター。 美味しい物てんこ盛りの小説。 「ジャムは塗るんじゃないの。のせるのよ」 明日からのトーストにはそうしょうと思っ…

江戸時代はすごい

『商い同心 人情そろばん御用帖』梶よう子 諸色調掛同心(市中の物の値が適正がどうかを調べる)の活躍物語。 江戸の庶民の暮らしを守るこういうお役があるとは、江戸時代からすごく発達していたのだと改めて知る。 さくさく読めて楽しめる。

父と子

『霜月記』砂原浩太朗 18才の草壁総次郎は失踪した父の後を継いで町奉行となる。 父の失踪の原因とは? 名判官といわれた祖父とともに殺人事件とその裏に隠された家老の不正をあばく。 おのれもふくめ、ほとんどの者半端な決断を積みかさね、どうにか日々…

まだ出来ることはあるのだ。 だれにでも

『見えない星に耳を澄ませて』香月夕香を読む。 音楽療法士を目指すピアノ科の葛藤を描く。 母親の一方的な思いと亡くした兄を今でも生きていているように想う主人公。 心をやんだクライアント。 人生はままならずそれでも前に進んでいかなければならない。 …

日々是好日

新年明けてから早々に大地震が能登半島を襲う。なんと無慈悲なことを・・・・ 小さな幸いを探しながら今年も日々是好日でありたい。

美味しいものを

『かすてぼうろ』 武川佑 越前台所衆於くらの人に寄り添う料理人の心の有り様を描く。 「ほんのひと手間かけるだけ、それが心配り」だという母の教えを大切にして生きられなかった人たちを思い料理を作る。なるたけ美味しいものを。 読みやすく於くらの一生…