『月の立つ林で』山美智子 月をこよなく愛でる人の心優しい物語。 大事な人の届ける心を夜空の月の輝きに込めて綴られる。 タケトリ・オキナの優しいつぶやきがツキヨミノミコトを想像する。 5つの章がまあるく月のようにつながって美しく癒される物語にな…
『首取物語』西條奈加 記憶がない独りぼっちのトサと同じく記憶がない首だけの侍オビトが出会う。 二人がいろんな国を旅して記憶を取り戻し二人の因縁にきずかされる。 怖く、哀しい事実。互いに自分の過ちを認め許しの心を持つ。 人の欲には三つの段がある…
『漢方小説』中島たい子 自分の体の不調を現代医学ではなく漢方、中医学で治していこうとする主人公の奮闘を描く。 専門書まで読み漢方を知ろうとする。 薬草の力を借りて本治をめざす。 漢方でゆるゆると体を治していくイメージがあるが患者自身に寄り添い…
『みちくさ道中』木内昇 おもしろく読ませもらった。 「世の中の成分」で 世の中は5割の理不尽と4割の不可解と1割の正義でなりたっている。 まっことそうだと思ったが 自分が努力していくにつれ正義の割合がふえるという。 まだまだ自分には足りないもの…
『二人目の私が夜歩く』辻堂ゆめ 夢遊病、解離性同一障害などを絡めて描くミステリー。 自己の真実と人間の本質が解き明かされる。ほんと果てない想像力の賜物だ。
『産婆のタネ』中島要 裕福な札差の娘亀久はかどわかしに遭ってから引き籠もりとなりさらに幼馴染のいいなずけが遭難。身投げまでしようとするが・・・・ 嘆き悲しんだ母親が命の尊さを教えるため娘をとちあげてくてた産婆の神様、タネさんの所に連れて行く…
『蟻の菜園』柚月裕子 連続婚活不審殺人事件の容疑者逮捕されるがその容疑者には完璧なアリバイが・・・・ 週刊誌のフリーライターが残りの九の真実を求めて容疑者の裏側の真実にせまる。 ぐんぐんひきよせられ読ませてくれるがその過去には重い過酷な人生が…
『黄泉坂案内人』仁木英之 シリーズものとは知らず題名にひかれて借りました。 迷える死者をこんな案内人がいれば安心だなと思いなからよんでました。 自分のことよりも他人を優先して人助けをする優しい人の最後の仕事が 黄泉坂案内人。ほっこりするような…
『その時鐘は鳴り響く』宇佐美まこと プロローグがっどこでからんでくるのかわからなかったが、事故死の真実が30年の時を経て明らかにされる。 面白ミステリー。 殺人事件を追う刑事や大切な仲間を失った後の人生模様。 独りよがりの殺人とそうしてしまわ…
『ともぐい』川崎秋子 猟師、熊爪のまっとうな猟師の生き方と穴持たずの熊との激闘の末、負傷した後のはんぱ者として生きる熊爪の一生を細かに描く。 鹿の解体の様子など羊飼いの作者ならではの微細な描写や犬とともに過酷な自然の真っただ中で生きるきびし…
『チューブ』ソン・ウォンピヨン 訳 矢島曉子 溺れるものは藁をもつかむ、それがチューブになるまで。 失敗しても何度でも浮かびもがく主人公。おちぶれでもただ一つ姿勢を正すことを継続することで人生に変化をもたらした。 まさに継続は力なり。変わりたい…
去年は玉ねぎの皮で染色したので今年は桑の実で染めてみた。 麻と綿の混合素材のチュニック。淡いピンク系の色だったので淡い紫に染まった。 染色液が残っていたので、白いタオルを染める。これがなんと綺麗な紫に。 デジカメで撮影したのだが、パソコンもケ…
『知りたいこと図鑑』みっけ デザイン性に富んだ本で知識が広がるすぐれものの美しい本みっけ
『私の最後の羊が死んだ』河﨑秋子 羊飼い作家の赤裸々な生き様を記したエッセイ。 面白楽しく読ませてもらった。父親の介護と羊飼い、酪農、執筆、身を粉にして頑張る様子が逞しく意志の強さを思う。
『下町サイキック』吉本ばなな 目にみえないものを見る能力がある少女と近所に住む友おじさんとの触れ合い、交流を描く。心優しい人々との出会いが人生を育む。
『シルバー保育園サンバ!』中澤日菜子 定年退職後、離婚し、人生に疲れ果てていた主人公がひょんなことから幼稚園の嘱託職員として勤務することにgなる。そこからまた人生の歯車が動き出す。 勇気を持って行動すること、あきらめないこと、いくつになっても…
『和雑貨』君野倫子 ザ・日本の良い物。みていて癒される。素敵な本。
『みずもかえでも』関かおる 演芸写真家をめざしていた繭生が、師匠との約束(遅刻をしないこと、演者に許可なく写真を撮らないこと)をやぶり逃げ出し、ウェディングフォトスタジオで働き始める。 そこで、許可なく写真を撮ってしまったみず帆が現れウェデ…
先週、冠婚葬祭でしか帰っていなかった実家にようよう重い腰をあげ帰阪した。高齢で軽い認知症は始まった母に会うため。 4泊3日(夜行バス泊2泊) 初日は高校時代の友人と40年ぶりぐらい会うことができ・・・西の宮ガーデンズでランチ。4階?の噴水の…
『ぬくもりの旋律』岡田真理 出会った人が自分の背中を押してくれ一歩踏み出す勇気をあたえてくれる。 人生の方向を決める力になる。 温かいぬくもりのあるお話。
『美しき愚かものたちのタブロー』 原田マハ ほんものの西洋画を日本の人たちに見せたいという強固な熱い思いで蒐集された松方コレクション。それを展示するための美術館造り。 タブローに魅せられた熱き人たちの美しき物語。
『週末カミング』柴崎友香 8人の日常ではなくちょうとした週末に起きた出来事を丁寧に描く。 「地上のパーティ」が秀逸。 今日も明日も仕事をして生きて行く。そして週末。
『家守綺譚』梨木香歩 行方不明になった友人宅の家守をするようになった小説家の自然界との交流を描く。 不思議な静かな落ち着いた世界。 癒されるような・・・・ サルスベリにほれられたり、行方知らずの友人が現れたり、カッパが出てきたり。 知らず知らず…
本日のおやつ 今日はせんだって娘にもらったハロウインのおばけの練り切りと癒しの猫の練り切りを頂く。可愛すぎて食べるのもったいない! 和菓子屋さんもハロウインは稼ぎ時なのね。 和菓子にはお抹茶とおもうが家には常備していないので、緑茶か抹茶入り玄…
先日、耳そうじをしていたとことろ、深堀しすぎたのか、ちくっとした。 次の日、耳を見てみたら(自分でみえないので)綿棒を使うしかないのだが、 綿棒が少し赤い。外耳を傷つつけてしまった! 自然治癒すくかと期待したが、3日たっても変わらないので耳鼻…
『レインツリーの国』有川浩 『図書館戦争』は面白く読んだが次作はだんだん恋愛モードが強くなり挫折。 この本は互いの歩みよろうとする二人の姿が好ましく共感する。 私自身にとっても関西弁はとてもしっくりするし。 中途失聴、難聴者さんたちの生きずら…
『姥玉みっつ』西條加奈 『モノ』小野寺文宣 どちらもよさくさく読める
『ごはんぐるり』西加奈子 食にまつわる楽しいエッセイ。 ごはんを食べること。それはキラキラをまとうこと。 「ごはん」という言葉には、何かしらこちらを漂白する「キラキラ」 が宿っている気がする。それは「命のこと」に繋がっているからだろう。 今日も…
『ごはんぐるり』西加奈子 食にまつわるエッセイ。 ごはんを食べること。それはキラキラをまとうこと。 「ごはん」という言葉には、何かしらこちらを漂白する「キラキラ」 が宿っている気がする。それは命のこと」
『紺碧の海』梶よう子 八丈島出身のふたりの男。 無人の島を開拓し、バードラッシュで財をなした玉置半右衛門の一念を通した熱い生き方の物語。 この本で鳥島や南大東島の開拓の歴史を初めて知る。