2022-01-01から1年間の記事一覧
『図書室のはこぶね』名取佐和子 1冊の本からな謎が動き出す。高校生の青春物語。 爽やかな小説。 せっかく人間として生まれてきたからには、自分も他人も心やすらかでであるよう、私は努めたい。 そうだよな。主人公に教えられる。 今年も終わる。 3月に…
『消えていく日に』加藤千恵 ひとりボッチの記念日。 せつないような、いとおしいようなひとりの記念日を描く。 人生、飛び込んでいくしかないか。おぼれないように。一人でも。
『対岸の家事』朱野帰子 専業主婦が少なくなってきた時代の主婦を描く。 家事労働は終わりがなく、生きている限り続く。子育てにはある程度終止符を打つことができる。その間一人で育児していると自分を見失うことだってあるかもしれない。 毎日をおろそかに…
『エレジーは流れない』三浦しをん 餅湯温泉に住むお土産屋の息子の青春を描く。 二人の母を持つが、穏やかに暮らしたいという考えを持つ優しい主人公。 そんな主人公と友人たちの騒動がなんか楽しい。
引っ越して10日あまり 少しずつ暮らしにも慣れ本を開いたりする時間もでき少しゆとりができました。 片づけの終わらない部屋もあるものの・・ 薪ストーブの傍らで火の番をしつつ、煮炊きしたりして・・・ 問題は多々あるもののなんとか暮らしています。
『思い出リバイバル』彩坂美月 いい思い出も悪い思い出もきちんと向き合うことが前向きに歩んでいける。 生きることは過去を積み上げていくこと。思い出はその人が生きてきた証なの 思い出がいっぱいっていい言葉だな。 だだ、思い出は自分にとっていいふう…
『セカンドチャンス』篠田節子 51才、独身。長い介護の末、母を看取った主人公。 生活習慣病を改善するためにスイミングスクールに通うことにしたことから転機が訪れる。継続は力なり。泳げなかったのに、練習するうちにどんどん、数値もよくなり身体が改…
『ありえないほどうるさいオルゴール店』瀧羽麻子 幸せの音色を運ぶオルゴール店。 音が聞こえすぎる店主が選んでくれる世界にひとつだけのオルゴール。 心温まるショートストーリー。
結婚して40年過ごした高原を降りる。 雪が降る前に。 年を重ねるごとに、雪の重みに耐えかねて。 雪がやみ晴れ渡った青空は美しく山々は輝き白銀そのものだか、住むには厳しい。 私の人生の最終章が始まる。 それにしても疲れた。もっと断捨離して身軽にな…
『きみ去りしのち』重松清 幼い子供を失った父親とその日を前にした母親に寄り添う別れたた娘の巡礼の旅を綴る。哀しみ、祈り、悼みが満ち溢れている。 娘に、余命を悟った母親がいう。「してあげあれる最後のことで、一番大切なことが残っている」と。「幸…
『花屋さんが言うことには』山本幸久 駅まえの花屋さんで働くことになったグラフィックデナイザナーを目指すキクコ。 色とりどりの花とユニークな仲間に恵まれ、前向きに夢を形にしていく。 花言葉があり。花のまつわる俳句・短歌が出てきて楽しい。 花を贈…
『うえから京都』篠友子 低迷した日本経済を救うため、首都を分散。京都、大阪、兵庫の三府県が手を組む。 高知県庁職員の坂本龍子が交渉人として選ばれる。 令和の時代に坂本竜馬ならぬ坂本龍子現れる。 文句なしに面白い。関西圏の地域性も描かれてていて…
『カレーの時間』寺地はるな カレー会社勤務しカレー大好きな祖父。頑固で不器用、一見融通の利かなさそうな・・ 祖父と潔癖症でた与えられたものを最大限に生かしささやな幸せを感じながらいきていくことを一番の願いとする優しい孫が同居するはめになる。 …
『花が咲くとき』乾ルカ 札幌で暮らす鬱積をもつ少年と隣に住む指を2本なくしている謎の老人。 老人の貧相な1本の樹を気にかけていた。その木の花芽を削り取る少年。 花が咲くことなどないと思っていた樹に白い花が咲く。 その花をみて老人は旅立つ。ある…
『墨の香』梶よう子 江戸時代後期、訳もなく離縁された女流書家の雪江が実家の戻り書道教室を始める。 師匠との絆や元気あふれる弟子の武家の娘たちの手習いの様子やイケメン弟との 日常が細やかに描かれている。 儒教の五徳の漢字、仁義礼智信の字を手習い…
『オカシナ記念病院』久坂部羊 離島に赴任した研修医の奮闘を描く。 「縮命」が良かった。 機械や装置につなぐ延命治療では自然?に逝けるようにする。 私自身も過度の医療行為は望まず、さらりと終わりにしたい。 岡品記念病院のほどよい医療の実現がのどま…
『ショートケーキ』坂木司 美味しそうなケーキにつられて手に取りました。 「追いイチゴ」が良かった。 ショートケーキは疲れた時や祝祭にぴったり。優しくて美味しい。 なかでもホールケーキはなかなか食べれれないけれど幸せ感満載。
『南下せよと彼女は言う』有吉玉青 7編の異国の旅物語。 旅先の美しい風景が丁寧に描かれている。 スペイン旅行を楽しみにいていた妻を病気で亡くした夫が一人で旅立つ。 しばらくは傷心のあまりぼっーと過ごしていたが、だんだんと気力を取戻し 妻の存在を…
『緑と赤』深沢潮 同胞、在日など考えたこともなかった。が、この本を読んで辛い思いを抱いている人たちがいることに思いをはせる。 私はなんとお気楽に生きているのかと。 想動力を働かせ相手を想いやることで理解しようと努力することが大事。 緑と赤は悩…
『いのちの停車場』南杏子 人生の最後をどう迎えるのか。 訪問診療医の看取りの物語。丁寧な看取りの現場が切なくも美しく描かれている。 父親の望む安楽死とも向き合う。 自分の最後は自分で決められるのか・・・・
『翡翠色の海へうたう』深沢潮 戦争に翻弄された元慰安婦の女性の歴史と美しい翡翠色をたたえる沖縄の海と対称的な沖縄戦の傷跡。それをテーマに小説家デビューをし地位を築こうとする若き作家志望の主人公の取材状況と慰安婦の女性たちの姿か交錯するように…
『彼女の背中を押したのは』安西真冬 書店に勤めていた妹がビルから飛び降りた。姉に相談したいことがあるとメールしてきたその夜に。自殺なのか、事故なのか。 意識のもどらない妹。その理由を知るために姉は妹の過去を調べる。 書店のブラックさ。美しい妹…
『イモムシ偏愛記』吉野万理子 虫は苦手な中3女子がひょんなことからイモムシ愛に目覚め虫愛でる姫へと自分自身も脱皮し、母親にまで影響を与えていく楽しいお話。 植物の名前を知る、虫の名前を知る。それだけて変われる。 という言葉は説得力がある。
肺炎球菌予防接種の案内が届いていたので、先日接種した。 当日は変わりなく過ぎた。 ところが、次の日の夕方から接種後が赤く大きく腫れ出し、おまけに倦怠感がでてきた。微熱が2日間続き久しぶりにしんどい思いをした。予防接種をしたことを後悔した。コ…
『月の光の届く距離』宇佐美まこと 血のつながりではない家族の美しい姿を描く。 傷ついた子供に寄り添う里親とその二人の深いつながりと苦しい過去。 予期せぬ妊娠をしてしまう高校生をからめながら家族の在り方を問う。 いろんな形の家族があっていいと思…
『羊は柔らかに草を食み』宇佐美まこと 認知症を患った友人の過去の心のつかえ(苦しみ)を取り、安らかな暮らしを送れるように最後の旅に出る俳句仲間3人の最後の旅。 俳句と共に壮絶な過去描かれる。 想像を絶するような悲惨な過去を持ちながらも強く生き…
『星が流れた夜の車窓から』 作家7人が豪華寝台列車「ななつ星」の旅をする旅人の心情を描く物語5編と2つのエッセイ。 旅に出たくなるような物語。 私はユーチュブで楽しむしかないけれど。
『大きくなる日』佐川光春 一つの家族を中心に子供か育っていく姿を描く成長物語。 子供も大きくなり家族としても大きく育つ。 家族の日常に優しく寄り添い心が温まる。
『今日も明日も上機嫌 モタさんの言葉』斎藤茂太・文 松本春野・絵 モタさんの優しいことばと優しい水彩画のほっこり大人絵本。 「幸福を心に植える」 悩みはどんなに深くても、 それで人生が台なしになる なんてことはないと 確信していただきたい。 小さい…
『ナゾトキ・ジパング』青柳碧人 日本大好き、日本人より日本に精通している留学生が名探偵。 そして、仲間意識、友情をはぐくむ、さらっとしたミステリー。 さくっと読める。 次回は富士山登山の珍道中かしら。