2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『バタン島漂流記』西條奈加 江戸時代、史実の漂流譚を描く壮大な人間ドラマ。 バタン島に辿りついた船人たちは島民に奴隷のように扱われながら、知恵をしぼり自前で舟を作り故郷へ戻る。 せっかく戻っても時代が船乗りの戻ることを許さず、それぞれの人生を…
『森田繁子と腹八分』河﨑秋子 農業コンサルタント森田秋子。凄腕のコンサルタントの活躍。 楽しい読書ができた。
『雪夢往来』木内昇 『北越雪譜』の作者鈴木牧之の出版に懸ける一途な熱い思いを描く。 べらぼうの蔦重も登場して面白かったが、出版までに40年にもかかる長さに読むほうが少し挫折をしてしまう。 本を書くということも大変の労力がいることだが、ましてや…
『月の立つ林で』山美智子 月をこよなく愛でる人の心優しい物語。 大事な人の届ける心を夜空の月の輝きに込めて綴られる。 タケトリ・オキナの優しいつぶやきがツキヨミノミコトを想像する。 5つの章がまあるく月のようにつながって美しく癒される物語にな…
『首取物語』西條奈加 記憶がない独りぼっちのトサと同じく記憶がない首だけの侍オビトが出会う。 二人がいろんな国を旅して記憶を取り戻し二人の因縁にきずかされる。 怖く、哀しい事実。互いに自分の過ちを認め許しの心を持つ。 人の欲には三つの段がある…
『漢方小説』中島たい子 自分の体の不調を現代医学ではなく漢方、中医学で治していこうとする主人公の奮闘を描く。 専門書まで読み漢方を知ろうとする。 薬草の力を借りて本治をめざす。 漢方でゆるゆると体を治していくイメージがあるが患者自身に寄り添い…
『みちくさ道中』木内昇 おもしろく読ませもらった。 「世の中の成分」で 世の中は5割の理不尽と4割の不可解と1割の正義でなりたっている。 まっことそうだと思ったが 自分が努力していくにつれ正義の割合がふえるという。 まだまだ自分には足りないもの…
『二人目の私が夜歩く』辻堂ゆめ 夢遊病、解離性同一障害などを絡めて描くミステリー。 自己の真実と人間の本質が解き明かされる。ほんと果てない想像力の賜物だ。