徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

グットバイ

『グットバイ』浅井まかて 幕末の長崎でお茶の交易に乗り出した商人、大浦慶の生涯を描いた大作。 祖父に言われた「勘を磨け」という言葉を大事に商売に励む。 そしてただただ「精一杯を尽くす」 大河ドラマで見てみたいものだ。 主役は松たか子あたりがいい…

メタ認知力

『人生、オチがよけれよければければすべてよし!』立川談慶 軽妙な語口で生き方を指南する。 さすがは落語家。絵もうまいしすとんと心に沁みる。どの章にもオチがあり、絵手紙までもオチ。起承転結オチきおまけつきのエッセイ。 「自己チェックをくせにしよ…

あぁ素晴らしき絶景かな

『絶景のふしぎ』偕成社 世界と日本の100の絶景と簡単な解説つき 絶景を堪能できる楽しい一冊。

いいものはいい

『こちら文学少女になります』小嶋陽太郎 真っすぐに本音を語る新人編集者の奮闘と過去のトラウマをうまく描いた作品。 「いいものはいい、悪いものは悪い」はっきり言えると傷つくことも多いだろうが、生き方としてはすっきりする。

ひとりの修羅なのだ

『かなしみはちからに 心にしみる宮沢賢治のことば』斎藤孝 まことの幸い、みんなの幸いを一途に思っていた宮沢賢治。 美しいことば、強いことばの数々が集められている。 表題は書簡から取られた。 かなしみはちからに、 欲はいつくしみに、 いかりは智慧に…

海うそ

『海うそ』梨木香歩 丹念に、丹念にフイルドワークで訪れた遅島の様子が綴られた前半。 そしてその五十年後。 架空の島なのに、ノンフィクションのような作者の想像力の豊かさに圧倒される。 深い喪失感を抱きながら島を訪ねた主人公。その喪失感は五十年後…