徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧

光炎の人

『光炎の人』上・下 木内昇 電気や無線技術魅せられた貧しい農家の少年が、独学で苦労しながらも知識を吸収し技術改革をするサクセスストーリーだと思って上巻をなんとか終える。 下巻はなかなか進まず、とばしとばし・・・ 純粋に自分の技術を追求し無線の…

トリカゴ

『トリカゴ』辻堂ゆめ 無国籍者、幼児監禁、虐待、誘拐、取り換え殺人などなど、問題提起の多いミステリー。 悩みながらも自分の正義を貫き通す主人公、女性刑事がいい。 世の中に完璧などない。同様に、完璧な人間もいない。 不完全な人間同士が、不十分な…

阿川さん、いいね!

『アガワ家の危ない食卓』阿川佐和子 危ない食卓だけど、いいですね!

初志貫徹

『白光』朝井まかて 明治時代。 この時代に近代的な強い自我を持ち、絵師になるという志を理解ある兄たちに支えられ初志貫徹し、日本初ノイコン画家になった山下りんの生き様を描いた物語。 信ずる道を行けよ、励めよ。 死なば死ね、生きなば生きよ。 くじけ…

青空に向かう

『青空と逃げる』辻村深月 事情があり逃避行をする母子の物語。 暗い話が明るく感じられるのは、そこに青空がいつも広がっているからか。 それぞれの地で心優しい人たちと巡り合い辛さをかかえながらも生きていく。 背負うものがある者は強い まさにその通り…

動物の恋から

『パンダより恋が苦手な私たち』瀬那和章 野生動物の求愛行動から学ぶ恋愛術。 専門書のようなそれでいて面白い。 人間は動物とは違う。一つのものを失ったからって、全てを失ういや逆のあり得る。 失うかわりに何かを得ることもある。

いとまの雪

『いとまの雪』下 伊集院静 ようやく読了。 家老として主君の無念を果たすため用意周到に事を進める大石良雄。 潔くみごとな生き様。 生きるは束の間、死ぬはしばしのいとま