2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
『パレートの誤算』は読み応えあり。 毅然とした主人公。公僕の使命感などなかなか面白かった。 人の人生が、数字の羅列である法則に当て嵌まるとは、聡美は思えなかった。 人の生き方は数字じゃ割り切れないよな。 いろんな可能性を秘めているんだものね。
『ダブルフォールト』は、悩みながら殺人事件の弁護をまかされる新米弁護士の法廷小説。 真実を求めすぎ、傷つき、失敗する。 それは、1本目のサーブを失敗しただけて、やり直しの2本目がある。 テニスはダブルフォールトでおしまいだが、人生には 何度で…
久しぶりに31アイスを食べた。 「ゲンバヒト」のTVで笑顔とまん丸アイスが売りだと言ってた。 ミニオンズのアイスは美味しくて、サービス価格でお得だっだけれどまん丸じゃなかった。少し残念。
『公園であいましょう』は昼下がりの公園に集まるママさんたちやその夫などのちょっとした過去の興味深いエピソードがはさまれていて面白い。 ひょうたん公園で会ううちになんとはなしに親しくなり繋がっていく。 人間にも役割がある。 赦さなければならない…
『パンとスープとネコ日和』は食堂を経営していた母の死を契機に会社をやめ、新たにスープとパン(サンドイッチ)の店を始める。開店直後、捨て猫を拾う。 その愛猫を喪失し失意の念にかられるが、再生を果たす物語。 愛猫家には涙する物語であろう。 店のボ…
『アンダーカバー』は無実の罪を着せられた若手企業家が自力で真実を追いかけるスリリングなサスペンス。 カリスマ経営者のページはとても面白く読んだ。舞台はイギリス、イタリア、アメリカと動くのだが、どこかでつながるとわかっているので、イギリスの麻…
『ふたりみち』はうまくまとめられていて、最後の一行に集約されていく。 あちらこちらで、人との縁がつながり、人はひとりで は生きられないので、ふたりみちとなる。
『さしすせその女たち』は子育て中の働く女性たちのほとんどの人がおそらく、自分自身の姿をそこにみるのではないか。 仕事、子育て、部下育て、自分育ての中で悩みを抱えながらも前向きに進んでいく主人公がいい。 言い訳をさがすより、今後のより良い道を…
『スペードの3』は構成が面白かった。 2章、3章で種明かしをしてくれる。 つらい中学時代を経て、「よいよくなりたい」と素直に努力して変わったむつ美が革命を起こすスペードの3を持っていたのだな。 しかし男性作家がよく、女性心理を描いているものだ…
『ラジオ・ガガガ』はラジオに纏わる六話の短編集。 第一話の「三匹の子豚たち」と六話の「音にならないラジオ」がよかった。 自分は思っていた以上に不器用な人間だった。人に何も言ってなかった。何も伝わっていなかった。だけど、今それを言わなかったら…