本のこと
神社までの散歩コースも新に発見した。 畑道を通り参拝する。 休みの日の日課である。 『君といた日の続き』辻堂ゆめ 夢のような時間の再来。物語だからこその展開だったが、 どんなに今がつらくともそれが永遠に続くわけではなく、大切な思い出を生きる原動…
『愛なき世界』三浦しをん 植物をこよなく愛するス植物研究者に恋する洋食屋の見習いの主人公。 愛ある世界の物語。 人生のすべてを植物に捧げ一途に地道な研究を続ける姿は美しい。
『みぃつけた』畠中恵 いいな。この世界。
『姑の遺品整理は、迷惑です』垣谷美雨 一人暮らしの姑が亡くなり住んでいたマンションの遺品整理をすることになった嫁である望登子の捨活の奮闘ぶりを明るく描く。 大量の遺品にイライラさせながらも、亡き実母との違いにあきれながらも二人の母にたくさん…
『きみはだれかのどうでもいい人』伊藤朱里 職場の人間関係をリアルに描く。同じ出来事でも当事者や傍観者では全く味方が違う。当たり前のことではあるが・・・ 理解しえない、歩みよれない人間関係に読んでて疲れてしまった。 読んでて疲れてしまった。
『まっとうな人生』絲山秋子 富山を舞台にコロナ禍を生きる姿を描く。 夫婦は我慢と忍耐。生きるのはほんとうにめんどくさいと主人公に言わせる。 でも、まっとうに生きていこうとしている主人公がいる。
『恋するハンバーグ』山口惠以子 一流のコックさんがつくる美味しい洋食店。 優しい妻が切り盛りする温かいはじめ食堂。 いいな。こんなふたり。温かで、さど、いごこちのよい店なんだらう。
『ウズタマ』額賀澪 家族の形は様々。 思い出の大好きウズタマが載った野菜ラーメン。 守るべき人が見つかって良かった。
『あの子が結婚するなんて』五十嵐貴久 ブライダルコメディ。 こんな作品を男性が書くなんて、女性心理を表し過ぎてるような・・・ パッピーエンドに終わって目出度し。
『わたしたち』落合恵子 13歳で出会った女の子4人の人生を看取るまでを描く。 最後に「いいじんせいだったよ」といって、自分の葬儀プランも手配して幕をとじる友人。それぞれがみんなわたしの人生をいきる。
『向田邦子の青春』向田和子 古びないな。 凛として美しい人だ。
『かんむり』 綾瀬まる 結婚を続けていこうとする夫婦の姿をありのままに描く物語。 分かり合えているような気もし分かり合えないような・・・ 夫と私では、どうやら、知覚している世界が違うらしいということについて こういう感覚は私自身も持っている。 …
『図書室のはこぶね』名取佐和子 1冊の本からな謎が動き出す。高校生の青春物語。 爽やかな小説。 せっかく人間として生まれてきたからには、自分も他人も心やすらかでであるよう、私は努めたい。 そうだよな。主人公に教えられる。 今年も終わる。 3月に…
『消えていく日に』加藤千恵 ひとりボッチの記念日。 せつないような、いとおしいようなひとりの記念日を描く。 人生、飛び込んでいくしかないか。おぼれないように。一人でも。
『対岸の家事』朱野帰子 専業主婦が少なくなってきた時代の主婦を描く。 家事労働は終わりがなく、生きている限り続く。子育てにはある程度終止符を打つことができる。その間一人で育児していると自分を見失うことだってあるかもしれない。 毎日をおろそかに…
『エレジーは流れない』三浦しをん 餅湯温泉に住むお土産屋の息子の青春を描く。 二人の母を持つが、穏やかに暮らしたいという考えを持つ優しい主人公。 そんな主人公と友人たちの騒動がなんか楽しい。
『思い出リバイバル』彩坂美月 いい思い出も悪い思い出もきちんと向き合うことが前向きに歩んでいける。 生きることは過去を積み上げていくこと。思い出はその人が生きてきた証なの 思い出がいっぱいっていい言葉だな。 だだ、思い出は自分にとっていいふう…
『セカンドチャンス』篠田節子 51才、独身。長い介護の末、母を看取った主人公。 生活習慣病を改善するためにスイミングスクールに通うことにしたことから転機が訪れる。継続は力なり。泳げなかったのに、練習するうちにどんどん、数値もよくなり身体が改…
『ありえないほどうるさいオルゴール店』瀧羽麻子 幸せの音色を運ぶオルゴール店。 音が聞こえすぎる店主が選んでくれる世界にひとつだけのオルゴール。 心温まるショートストーリー。
『きみ去りしのち』重松清 幼い子供を失った父親とその日を前にした母親に寄り添う別れたた娘の巡礼の旅を綴る。哀しみ、祈り、悼みが満ち溢れている。 娘に、余命を悟った母親がいう。「してあげあれる最後のことで、一番大切なことが残っている」と。「幸…
『花屋さんが言うことには』山本幸久 駅まえの花屋さんで働くことになったグラフィックデナイザナーを目指すキクコ。 色とりどりの花とユニークな仲間に恵まれ、前向きに夢を形にしていく。 花言葉があり。花のまつわる俳句・短歌が出てきて楽しい。 花を贈…
『うえから京都』篠友子 低迷した日本経済を救うため、首都を分散。京都、大阪、兵庫の三府県が手を組む。 高知県庁職員の坂本龍子が交渉人として選ばれる。 令和の時代に坂本竜馬ならぬ坂本龍子現れる。 文句なしに面白い。関西圏の地域性も描かれてていて…
『カレーの時間』寺地はるな カレー会社勤務しカレー大好きな祖父。頑固で不器用、一見融通の利かなさそうな・・ 祖父と潔癖症でた与えられたものを最大限に生かしささやな幸せを感じながらいきていくことを一番の願いとする優しい孫が同居するはめになる。 …
『花が咲くとき』乾ルカ 札幌で暮らす鬱積をもつ少年と隣に住む指を2本なくしている謎の老人。 老人の貧相な1本の樹を気にかけていた。その木の花芽を削り取る少年。 花が咲くことなどないと思っていた樹に白い花が咲く。 その花をみて老人は旅立つ。ある…
『墨の香』梶よう子 江戸時代後期、訳もなく離縁された女流書家の雪江が実家の戻り書道教室を始める。 師匠との絆や元気あふれる弟子の武家の娘たちの手習いの様子やイケメン弟との 日常が細やかに描かれている。 儒教の五徳の漢字、仁義礼智信の字を手習い…
『オカシナ記念病院』久坂部羊 離島に赴任した研修医の奮闘を描く。 「縮命」が良かった。 機械や装置につなぐ延命治療では自然?に逝けるようにする。 私自身も過度の医療行為は望まず、さらりと終わりにしたい。 岡品記念病院のほどよい医療の実現がのどま…
『ショートケーキ』坂木司 美味しそうなケーキにつられて手に取りました。 「追いイチゴ」が良かった。 ショートケーキは疲れた時や祝祭にぴったり。優しくて美味しい。 なかでもホールケーキはなかなか食べれれないけれど幸せ感満載。
『南下せよと彼女は言う』有吉玉青 7編の異国の旅物語。 旅先の美しい風景が丁寧に描かれている。 スペイン旅行を楽しみにいていた妻を病気で亡くした夫が一人で旅立つ。 しばらくは傷心のあまりぼっーと過ごしていたが、だんだんと気力を取戻し 妻の存在を…
『緑と赤』深沢潮 同胞、在日など考えたこともなかった。が、この本を読んで辛い思いを抱いている人たちがいることに思いをはせる。 私はなんとお気楽に生きているのかと。 想動力を働かせ相手を想いやることで理解しようと努力することが大事。 緑と赤は悩…
『いのちの停車場』南杏子 人生の最後をどう迎えるのか。 訪問診療医の看取りの物語。丁寧な看取りの現場が切なくも美しく描かれている。 父親の望む安楽死とも向き合う。 自分の最後は自分で決められるのか・・・・