本のこと
『それ自体が奇跡』小野寺文宣 若い共働き夫婦の夢を追求するお話。 お互いの理解と揺れながらも相手を思いやる気持ち。 出会い、結婚することが奇跡なのだと。 爽やかな物語。
『対決の記者』本城雅人 記者が追求する真実と正義。刑事の事件を追う姿勢。 なかなかの迫力。
『鹿男あおによし』万城目学 やっぱ、面白い。最高! エンタメ要素だけてなくいにしえの奈良の都の古代史にも触れられ飛鳥や天理市の黒塚古墳なども出で来る。 読後もさわやかですがすがしい。
『締め殺しの樹』河崎秋子 締め殺しの樹とは怖い表題。 北の大地、根室でしがらみにもまれながら、枯れたように生きて行った保健婦マサエと里子に出した雄介の生き方を描く。 しがらみで生き殺しのようになりながらもまっとに生き抜く。 引き取られた無体な…
『銀色のステイヤー』河崎秋子 人馬一体となった競走馬を愛する人たちの世界を描く。躍動感ある物語。 お金が飛び交うレース。馬主、そのレースに勝つため一体となって臨む調教師、騎手、そして生産牧場の人々の姿を追う物語。 馬の気持ちも良く表現されてお…
『烈風を斬れ』砂原浩太朗 関白豊臣秀次の唯一生き残りの遺児の孫七郎。 父の血筋を引く者として大阪の陣の前夜、大阪方の密使として各地に散らばる浪人たちを仲間に引き入れるための密使の役を担う。 幸村なども登場し面白く読んだ。 しかし、戦国の世、役…
『清浄島』川﨑秋子 キツネが運ぶ寄生虫、エキノコックス。その感染症を解明する衛生研究所の職員の奮闘を描く。 美しい島でひたすら宿主のキツネや飼い犬までも剖検しなければならない心の葛藤。 救うべき命を守るという使命感を持ち、今やるべきことを全力…
『日本で見つけるまるで海外な絶景旅』 ページをめくるだけで旅気分。 よくど集めたものだと感心。 日本再発見。 楽しい旅を味わう。
『マンダラチャート』垣谷美雨 62歳でパート勤務の主人公、夫の理解なき言葉に今までの男尊女卑の扱いや理不尽ともおもえる家庭でのやって当たり前だと思われている主婦としての働き・・・ そんな思いを持つ主人公がマンダラチャートからタイムスリップ。 …
『死ね、クソババァ』保坂祐希 55歳の息子と母親の親子の気持ちの繋がりを描く。 息子のことを良く理解していると感心させられた。 母さんは、生まれかわっても、お前の母さんになりたい。 いい、終わり方。 『冬と瓦礫』佐原浩太朗 震災後30年を経て、…
『終活の準備はお済ですか?』桂望実 五人の終活物語。 一人を除いて皆さんお若い! 終活よりも人生プランの見直しを図ることが大事でそこから、終活が始まる。 悔いや余計なものをを残さないようにしたいとは思うがは果たして?
『花のたましい』朱川湊人 4編かなる短編集。 どれも心に訴えてくりような奇跡のような、こんなこと起こればいいのにと思わせてくれる。 『強父論』阿川佐和子 阿川弘之の作品は『きかんしゃやえもん』しか読んだことはないのだが、 作家を父に持つというこ…
『赫夜』澤田瞳子 平安時代、富士山大噴火に翻弄される苦悩と奮闘の日々を送る末端の人々の姿を描く。 駿河国司の家人、鷹取は不遇の身を嘆いていたが富士山噴火の惨事に見舞われ周りの人たちの助けで九死に一生を得、自分自身を見つめなおす。 失われた平穏…
『かっかどるどるどぅ』若竹千佐子 孤立し、心もとない4人の人生が古いアパートの一室で出会う。 そこから新しい日々が動き出す。 人生何が起こるか捨てたもんじゃないことを教えてくれる。 人との係わり合い、人を思う気持ちが前向きに生きることに繋がる。…
『日比野豆腐店』小野寺史宣 堀切菖蒲園近くの日比野豆腐店を営む家族の豆腐のように極め細やかで優しい物語。 夫が守ってきた豆腐店を引き継ぐ妻の想いがいい。 コロナであっけなく逝ってしまった清道さん視点の話があってもいいなと思った。 登場人物がみ…
『その朝はあっさりと』谷川直子 究極の家族介護看取り小説。 妻、娘たちあっての人生をまっとうした生涯が描かれている。 下の世話などトイレ地獄と小題がついているが、結構明るく表現されていてびっくり。 「いざさらば死にげいこせん花の陰」 死下手にな…
『山月庵茶会記』葉室麟 武士を捨て有名な茶人として藩に戻った柏木靱負が妻(藤尾)の自殺の真相を暴く。 静寂な山月庵の茶室で。 戦国の世でも、茶を点てる心とは相手にいきてほしいと願う心だという。 藤尾の登場シーンはすくないが、凛とした生き様が胸…
『往復書簡』湊かなえ 手紙は読んでいて面白い。想いが籠っているから。 それにこの往復書簡はミステリー仕立てで思わず、そういう展開になるのかと驚かされる。 「二十年後の宿題」が幸せな終わり方なのでいい。
『百年かぞえ歌』大崎梢 読み始めは面白く読み進められたが中だるみしてしまった。 有名作家の想いをくんでやり残したことを突き止める姿は美しい。
『つぎはぐ、さんかく』菰野江名 不思議ね縁で結ばれた複雑な兄弟とヒロの三人家族の絆物語。 いつも美味しい匂いとコーヒーの香りで満たされている。 表紙のイラストがいい味だしてる! 『雫峠』砂原浩太朗 六篇からなる短編集。 重厚で沁みとおるような神…
気の毒ばたらき』宮部みゆき 今回も北さんの愚直に一生懸命に事件に向き合い成長していく様子が眩しい。 事件そのものは理不尽で痛ましいけれど、北さんを取り巻く人達も優しくみんな一つの家族のようでほっこりする。 火事場どろぼう、避難所どうぼうが気の…
『当確師』真山仁 当確師なる仕事の舞台裏を見たような。 告示の前からもう勝敗は見えてるなんて・・・・ すざましい票集めだ
『めしのせ食堂』山口恵以子 定年後の第二の人生。めしのせ食堂のおかみ。いいな! 無理しなくてできる自分のお城。 こころとお腹を満たす物語でした。 サクサクしょうゆアーモンドおともにしたい。 一筋縄ではいかない人生。おいしいごはんのお供があれば救…
『春の庭』柴崎友香 場所や記憶、人が暮らしてきた営みを大事にする作者の世界感がある。 庭に父の遺骨を粉にしたすり鉢と乳棒を埋めるのには驚いた。 大きな事件は起こらないがなんか読ませる力がある小説だな。 いろんなものがつながり生きていくような・…
『嵐をこえて会いに行く』彩瀬まる 友人や恋人すれちがう家族など大切な人に会いに行く5つの物語。 「ひとひらの羽」がいい。 函館に住む自分が青森在住の元同僚の土方歳三押しの女性に津軽海峡を渡って会いにいく。 自分でものを考えて、自分の羽で飛ぶ方…
『子宝船』宮部みゆき きたきた捕物帖第2弾 北さんの一生懸命さとけなげさが染み渡る捕物物語。 おでこさんなどの登場人物も多彩で楽しめる。 几帳面で細かいこともないがしろにしない北さんの人間性にまわりのみんなが応援している。北さんの人徳物語でも…
『蕎麦打ち太郎』原宏一 モンゴル出身、元力士も万太郎。 懐が大きく思いやりがあり優しい蕎麦職人。 そんな万太郎の奮闘記。 三立ての蕎麦処まんた、そのそば味わってみたいものだ。
『六月のぶりぶりぎっちょう』万城目学 表題作と「三月のお局騒ぎ」の2作品掲載。 「ぶりぶりぎっちょう」は作者の擬音語かと思っていたら桃山時代のおもちゃの名前だとは! 本能寺にの変にまつわる万城目ワールド。お局ワールドのほうがしっくり楽しめた。…
『きたきた捕物帖』宮部みゆき おもしろい捕物帖がきたきた。 親分をなくしたきたさんがみんなの手を借りて成長していく。 次回のきたさん二人の友情?が楽しみな1冊。
『うめ婆行状記』宇江佐真理 夫を亡くし子供も育てあげたうめは一人暮らし始める。 そんなうめに甥っ子の隠し子の騒動に巻き込まれたり、隣人と梅干を初めて漬けたりりにぎやかに過ごす。また、突然の隣人の死にあったり はたまた自身が倒れ三途の川を引きか…