2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『南下せよと彼女は言う』有吉玉青 7編の異国の旅物語。 旅先の美しい風景が丁寧に描かれている。 スペイン旅行を楽しみにいていた妻を病気で亡くした夫が一人で旅立つ。 しばらくは傷心のあまりぼっーと過ごしていたが、だんだんと気力を取戻し 妻の存在を…
『緑と赤』深沢潮 同胞、在日など考えたこともなかった。が、この本を読んで辛い思いを抱いている人たちがいることに思いをはせる。 私はなんとお気楽に生きているのかと。 想動力を働かせ相手を想いやることで理解しようと努力することが大事。 緑と赤は悩…
『いのちの停車場』南杏子 人生の最後をどう迎えるのか。 訪問診療医の看取りの物語。丁寧な看取りの現場が切なくも美しく描かれている。 父親の望む安楽死とも向き合う。 自分の最後は自分で決められるのか・・・・
『翡翠色の海へうたう』深沢潮 戦争に翻弄された元慰安婦の女性の歴史と美しい翡翠色をたたえる沖縄の海と対称的な沖縄戦の傷跡。それをテーマに小説家デビューをし地位を築こうとする若き作家志望の主人公の取材状況と慰安婦の女性たちの姿か交錯するように…
『彼女の背中を押したのは』安西真冬 書店に勤めていた妹がビルから飛び降りた。姉に相談したいことがあるとメールしてきたその夜に。自殺なのか、事故なのか。 意識のもどらない妹。その理由を知るために姉は妹の過去を調べる。 書店のブラックさ。美しい妹…
『イモムシ偏愛記』吉野万理子 虫は苦手な中3女子がひょんなことからイモムシ愛に目覚め虫愛でる姫へと自分自身も脱皮し、母親にまで影響を与えていく楽しいお話。 植物の名前を知る、虫の名前を知る。それだけて変われる。 という言葉は説得力がある。
肺炎球菌予防接種の案内が届いていたので、先日接種した。 当日は変わりなく過ぎた。 ところが、次の日の夕方から接種後が赤く大きく腫れ出し、おまけに倦怠感がでてきた。微熱が2日間続き久しぶりにしんどい思いをした。予防接種をしたことを後悔した。コ…
『月の光の届く距離』宇佐美まこと 血のつながりではない家族の美しい姿を描く。 傷ついた子供に寄り添う里親とその二人の深いつながりと苦しい過去。 予期せぬ妊娠をしてしまう高校生をからめながら家族の在り方を問う。 いろんな形の家族があっていいと思…
『羊は柔らかに草を食み』宇佐美まこと 認知症を患った友人の過去の心のつかえ(苦しみ)を取り、安らかな暮らしを送れるように最後の旅に出る俳句仲間3人の最後の旅。 俳句と共に壮絶な過去描かれる。 想像を絶するような悲惨な過去を持ちながらも強く生き…
『星が流れた夜の車窓から』 作家7人が豪華寝台列車「ななつ星」の旅をする旅人の心情を描く物語5編と2つのエッセイ。 旅に出たくなるような物語。 私はユーチュブで楽しむしかないけれど。
『大きくなる日』佐川光春 一つの家族を中心に子供か育っていく姿を描く成長物語。 子供も大きくなり家族としても大きく育つ。 家族の日常に優しく寄り添い心が温まる。
『今日も明日も上機嫌 モタさんの言葉』斎藤茂太・文 松本春野・絵 モタさんの優しいことばと優しい水彩画のほっこり大人絵本。 「幸福を心に植える」 悩みはどんなに深くても、 それで人生が台なしになる なんてことはないと 確信していただきたい。 小さい…
『ナゾトキ・ジパング』青柳碧人 日本大好き、日本人より日本に精通している留学生が名探偵。 そして、仲間意識、友情をはぐくむ、さらっとしたミステリー。 さくっと読める。 次回は富士山登山の珍道中かしら。
『ひとり旅日和 縁結び』秋川滝美 ひとり旅するごとに、成長をとける主人公の物語。 主人公の自分の殻をやぶっていくことより、旅先の美味しいものに目がいってしまう。 旅行グルメのような本。