『森田繁子と腹八分』河﨑秋子
楽しい読書ができた。
『首取物語』西條奈加
記憶がない独りぼっちのトサと同じく記憶がない首だけの侍オビトが出会う。
二人がいろんな国を旅して記憶を取り戻し二人の因縁にきずかされる。
怖く、哀しい事実。互いに自分の過ちを認め許しの心を持つ。
人の欲には三つの段がある。まず我があり、ついで身内や郷のため、ここまではいわばあたりまえの欲であり、尊いとされるのはさらに上に高じた欲だ。
すなわち他者のため (略 ) 弱気き者に手を差し伸べる。
(略)
他者を慮る欲こそが最上に値する。
二人とも死後の国を旅しているのだがそれぞれ不思議で味わい深い国だ。
人の心の奥深さ、それぞれが持つ立場による義の違い。
首取物語の世界に引き込まれた。
『みちくさ道中』木内昇
おもしろく読ませもらった。
「世の中の成分」で
世の中は5割の理不尽と4割の不可解と1割の正義でなりたっている。
まっことそうだと思ったが
自分が努力していくにつれ正義の割合がふえるという。
まだまだ自分には足りないものが多いと判明。