徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

無暁

無暁の鈴 (光文社文庫)

『無暁の鈴』西條奈加

武士の庶子でありながら寺にあずけられる、そこでも家と同じように辛くあたられる。

そこで知り合った娘だけが救いであったのに、目の前で自殺してしまう。

 信仰にも疑問を持ち飛び出してしまう。

そこから無暁の波乱万丈の人生が幕をあける。

あがき、もがき続けた無暁がいきつく先はなんと即身仏

慕われた弟子たちに守られながら最後の鈴は鳴らず御仏になる。

読み応えのある物語。

 

 

人生のぼりくだり坂

東京のぼる坂くだる坂 (単行本)

『東京くだる坂のぼる坂』ほしおさなえ

坂のある町が好きで坂のある町に引っ越しを繰り返していた別れた父。

遺書にまで転居先の坂の町の名を残していた。

そんな父の足跡を巡る主人公の思いと父の坂への思いを探す旅が始まる。

東京コトリップのような坂名所案内。

坂はのぼったりくだったり人生そももの。