2021-12-30 光炎の人 本のこと 『光炎の人』上・下 木内昇 電気や無線技術魅せられた貧しい農家の少年が、独学で苦労しながらも知識を吸収し技術改革をするサクセスストーリーだと思って上巻をなんとか終える。 下巻はなかなか進まず、とばしとばし・・・ 純粋に自分の技術を追求し無線の完成を目指していたはずなのに、だんだんあらぬ方向へと進んで行く。時代(戦争、震災)に翻弄されてしまう。 衝撃のラスト。 平和な時代であれば、人を幸せにする技術革新も間違えば悪用される。 今まで読んだ木内作品とは違った。