『銀の猫』はお江戸の訪問ヘルパーを主人公にした人情物語。時代は違えど抱えている問題は現代社会と同じだ。
死ぬ時は皆、独りです。たった独りでその恐ろしさに耐えるんです。それだけはいかに孝行な子がいても、誰も代わってあげられない。だからそばについて手を握り、言葉を交わします。精一杯、笑って、大丈夫だよと声を掛ける
美しい看取りの姿であり、人は必ずその時を迎える。
主人公のお咲の人を包み込むような介抱は素晴らしい。
おぶんさんの生き様もまた心を打つ。
『往生訓生き生き楽楽介抱御指南』いいな。