徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

凛、凛

エミリの小さな包丁 (角川文庫)

『エミリの小さな包丁』森沢明夫

都会で傷つき逃げるように、海辺の一人暮らす風鈴職人の祖父のところにやってきたエミリ。

祖父に料理を教わり、新しい出会いを経て一歩を踏み出すまでの一夏を青い海と優しい風鈴の凛とした音にからませながら描いた優しい物語。

大人も、親も、所詮は人間だ。完璧ではないし、未熟のまま死ぬんだ

気分よくいきればいい。淡々と 

といういじいさんの言葉が心に沁みた。

エピローグを 読んでプロローグがわかる面白い構成。