『おはようおかえり』近藤史恵
大坂で七十年続く和菓子屋の二人娘、梅子とつぐみのお話。
梅子は名前のごとく梅の実のようにぼとんとその場に落ち、店を継ぐ。
2歳ちがいのつぐみはつばさが生えたように夢があり、やりたいことがどんどんでき前向きに突き進む。そんな正反対のふたり。
ある日、四十三年まえに亡くなった曾祖母の魂がつぐみに乗り移る。そこから梅子は自分がなにがしたいのか前向きに考えていくようになる。
私も「行ってきます」と言って出かけると母が「おはようおかえり」と言ってくれていた。懐かしいなと思い本書を手に取った。