『真実と後悔の色』は、最初は読みずらかった。
主人公の西條さんがあまりにも違っていたからだ。
というのも、2作目の『宿命と真実の炎』を先に読んだからだ。正義感が強いのはそのままだが、傷ついた心を持って、後悔しながら生きている2作目の西條さん。違っていて当然なのだが。
大切なものを自分のせいで無くしてしまった、喪失感はどれだけ想像しても、汲み取ることはできない。
最後のどんでんかえしはびっくり。
どこかに伏線があったのかしら。
後悔の色は、深い暗いブルーなのか。
たとえ、どんなことがあっても、それを抱えて生きていかねばならないとは。
人生は過酷なものだ。