『老人初心者の覚悟』阿川佐和子
あとがきに記された
おの強気になったり弱気になったりを繰り返す。
(略)「日毎に弱っていく現実を思い知り、その楽しみと哀しみを噛みしめことも無駄ではない」となだめ諭す自分がいる。
まさにそうなんだと思う自分がいる。
赤裸々に綴られこなれた文章。さすがぁ。
『ぼくもだよ』平岡陽明
冒頭の1行が本を印象的なものにする。
盲目の書評家よう子と古本屋を営む本間との奇跡の心温まる物語。
本好きの二人を偶然にも編集者が繋いでいく。
米粒の点字でかかれた「ぼくもだよ」という言葉の重みと優しい心。
最後の1行。