『藪医ふらここ堂』朝井まかて
お江戸、神田の小児科医、近所ので評判の藪医者、天野三鉄哲と娘、
弟子の次郎助とその両親、凄腕の産婆の亀婆さんなど長屋に住む人たちの笑いと人情物語。
親子の情、近所付き合い、恋愛までをからりと描く。
「人はこうしてさ、ふらここみたいにゆれながら生きている。
正と邪の間をね、行ったりきたりしているのさ。正しいことばかりできる人間もいないし・・・・」
「さんざん揺れながらも、己で選んで踏み出すしかない時がある。しくじったらその始末は己で引き受ける、。その繰り返しさ。・・・・」