胃のレントゲンを受けた結果、再検査といわれ、病院に内視鏡の検査をうけるまでの9日間の長かったこと。
ネットでレントゲンの画像と自分の画像と比べてみたりしていた。
慢性胃炎でやれやれでした。あとはピロリ菌がいるかだうかの結果をまつばかり。
それにしても、内視鏡、2回目だけど、苦しい。
胃の病気ごめんこうむりたい。
先生も長い内視鏡の操作大変だらうな。
『空白を満たしなさい』は哲学書のような・・・物語。
平野啓一郎の作品はこれが初めて。
分人という考え方を初めて知った。
確かに、人間にはいくつもの顔があり相手次第で様々な自分になる。それが分人。
蘇ることによって、残された者の苦痛を和らげてくれたのだろう。
一生懸命頑張って、頑張って生きている人ほど自分を追いつめていってしまうような気がする。
もう少し楽に生きていければいいなと思う。
佐伯さんが徹生の父親の復生者のくだりはどうとらえればいいのかわからなかった。
最後の最後、ほんの一握りだけ残されている<空白>
その空白を生に戻すこと引き返すことが空白を満たすことなのかな。
重たい、深い物語であった。
当たり前のことだけれど、奥底に暗いものがあっっても明るく笑顔を絶やさない ことが、人を救う。
「和顔愛語」の精神が一番だけど、年を取るほど、笑顔でいることが難しい。
イツモシズカニワラッテイル精神が必要
『フリーランスぶるーす』は30歳のフリーターが一念発起、あこがれていた広告、雑誌業界に足を踏み入れフリーランスとして生きていく半自伝的小説。
だから、業界のことに詳しく、話は進んでいく。
居酒屋さくらの大将の
辛いこと半分、嬉しいこと半分、でもて辛いことがあったから、今日までやっって来れたんじゃねぇかな。
(略)辛いことに慣れた方が得だ。
第一、いつも辛けりゃこんな小っちゃなことでも嬉しく感じられるだろ
の言葉は重みがある。
人生の指揮棒は好きに振ればいい。
されど人生は喜びの限りへと向かう旅である
より高く飛んで、飛び越えて進んで行こうとする作者の思いが伝わる。
自分の一度しかない人生、自分で指揮棒を振らなくては・・・