徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

言葉がふる 白いやさしいものがふる

ふる (河出文庫)

『ふる』西加奈子

人を傷つけるがいやで、皆の癒し系になろうと日々を送る主人公。

西加奈子の不思議な世界感。

愛があれば、だれかを愛してるって、強い気持ちがあったら、その人を傷つけることは、怖くなくなるはずなんだ。

主人公にみえる白いものは、はてなんだろう。

「忘れんといてな」という想いかな?

何かを忘れ、何かに忘れられ、誰かを傷つけ、それが自分の責任であって、そして誰かに傷つけれれて、そのことで誰かを恨むことになっても、自分は今、たくさんの「今」の先端で、生きている。それだけで、祝福されている

ふる雪も少しなら祝福の白いものに思える。

西加奈子ワールドがふりそそぐ物語。

 

 

ペク・ヒナさん最高

あめだま

ぼくは犬や

大阪弁の訳も面白いし

なんといっても自称いたずら人形作家というだけあって表情が愉快でかわいい。

こんな男の子、昔はいたなぁとなつかしい。

すごく庶民的で最高。

『あめだま』のほうが先に作られたのね。

ドンドンくんの成長がみたい。

 

前向に 老後

老後の資金がありません (中公文庫)

『老後の資金がありません』垣谷美雨

義父のお葬式費用、リストラ、娘の結婚費用。度重なる出費にもめげず前向きな主人公。年金詐欺まがいの手助けをするところまで話が進んで行くのにはびっくりしたけれど。

「知恵を絞れば、まだまだ様々な可能性が残されているらしい」

限界を作ってしまうのではなく何事にも前向きに。

たくましい主人公に安堵する。

 

アートな清津峡

日本三大渓谷、十日町の清地峡に行ってきた。

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清津渓谷沿いに作られたトンネルに入坑しビュースポットに。

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自然と現代アートの融合のような不思議な空間。

トンネルを歩いていると渓谷を流れる川音か聞こえ、トンネルの側面もガラスばりになっていればともっと渓谷美を堪能できるのにと思うが、安全に配慮するといたしかたないことかも。

お昼はへぎそば。中野屋に行くと定休日。

駅中の小島屋へ。つるっとのど越しのいいおそばと舞茸の天ぷらを堪能しました。

道中、植木や小さい村の神社の鳥居にもシートがかけられ雪囲いがされて

雪国の冬支度の苦労がしのばれました。

(土日に行く場合は予約がいるようになったそうですよ)



 

ひとつむぎの手

ひとつむぎの手

『ひとつむぎの手』知念実希人

医療ミステリー仕立て。

患者に真摯に向かい心臓外科医を目指す主人公。終わりよければすべてよし。

紆余屈曲はあったものの心臓外科医になることをあきらめ「患者の命を紡ぐことのできる医者」を目指し新天地、沖縄に赴く。

三人の研修医も主人公の医師としての在り方にリスペクトして心臓外科医を目指す。

ここでも主人公の想いは紡いでいかれる。

沖縄での活躍も期待したいものだ。