2021-01-12 風かおる 本のこと 『風かおる』葉室隣 「そうだ。わたしたち はよい風にならねばならぬ。この世によき香りをもたらす風にならなければいけないのだ、とわたしは思う。」 どのような悲しい思い出も乗り越えていかねばならない。 風がかおるように生きなければ。 この文章にこの時代小説のすべてがある。 爽やかな5月の風のように生きたいものだ。