徒然3行かもしれない日記

日々のこと、身体のこと、本のこと。気になることがあればコメントしてみてください。

2022-01-01から1年間の記事一覧

買い物難民

『うちの父が運転をやめません』垣谷美雨 表題通りの問題を解決する心温まる家族小説。 落し所は買い物難民を救う移動スーパーと都会に住む息子の早期退職と実家に戻った 息子の第2の人生の始まり。 人の役にたちたいという想いが人生の生きがいや自分の慰…

面白い

『ミカエルの鼓動』柚木裕子 目の前の命を救う医師。院内での権力争い。 天才外科医でも妬みから逃れられず苦悩するとは・・・・ 人生の意味は自分が納得できるかだ。結果がどうであれ、自分が決めたみちなら後悔はない。 面白く読了。

生きる力、生きていく力

『避難所』垣谷美雨 東日本大震災時の津波の様子から避難所生活を抜け出すまでを3人の女性を主軸にして詳細に描く。 女性たちの心理描写がリアルで興味深い。 そしてしなやかに逞しく描かれている。生きる力、生きていく力がこの女性たちにはある。

掃除は頭の中もきれいにする

『モップの精は旅に出る』近藤史恵 オフィスで起きたシビアな事件を解決する清掃人、キリコさんの活躍。 5作本目でシリーズ終了。 (この5作目が初読みだったので、モップの精というのが、フアンタジーなのかと思っていたら、あぁ勘違い) どうして、掃除…

大人絵本

『いつか、僕らの途中で』柴崎友香、田雑芳一 京都と山梨で遠距離恋愛しているふたりの往復書簡。 鉛筆画が添えれらており、ゆったりとした時間が流れる大人絵本。

坂東巴流

『花のお江戸で粗茶一服』松村栄子 弓、剣、茶の三道を究める坂東巴流の家元の嫡子遊馬が家を継ぐ決心をするまでのお話。 家元とはいえ、副業をもたなくてはいけないなんて、なんとしんどいことか。 家業と稼業の両立。 スカイツリーの建設、3・11の震災…

推しが燃えた

『推し、燃ゆ』宇佐見りん 読んでいて息苦しい感覚になるが、リアルに感情表現されている。 若い感性がある。冒頭の一文から迫力あり。

推しが燃えた

『推し、燃ゆ』宇佐見りん 読んでいて息ぐるしい感覚になるが、リアルに感情表現し

自分の道を行く。

『道をたずねる』平岡陽明 地図づくりに命をかけた男たちの物語。 友情、青春、ち事、人生、愛情、すべてが詰まった熱い物語で一気読み。 住宅地図は、一歩一歩地道に歩いた調査員の踏み跡の記録の集大成。 2代目社長の座右の銘は「自分の道を歩むものは、…

美しい題名

『六月の雪』乃南アサ 六月の台湾に雪のように咲く、ランリーファの白い花。 六月の雪を探しに祖母の故郷の台湾に旅立った孫娘。 祖母の記憶を巡る台湾の旅。 そこで出会う台湾の人たちとの交流と過去の日本の歴史。 知らないことが多かった。 台湾の人たち…

なみだ 涙の・・・・

韓流ドラマ 『千日の約束』 韓流ドラマを見ているとその時間は何も考えるこをしないので、疲れもとれるような気がする。 『千日の約束』は感情移入したわけでもないのだが、ただただ、なみだが勝手に湧いてくる。なみだ、涙の作品。 映画やドラマを見てこん…

緑の花と赤い芝生

『緑の花と赤い芝生』伊藤朱里 理科女のキャリアウーマン志穂子とバリバリの女子力を持った杏梨。交わることのない二人が小姑と兄嫁に。ふたりとも母親との確執がある。 二人の揺れる心情が交互にリアルに描かれ小さな?バトルに。 最後はどういう展開になる…

母からの小包

『母親からの小包はなぜこんなにダサいのか』原田ひ香 送られてきた小包をモチーフにしたた6つ短編集。 懐かしいような気持ちで読んだ。 箱の中には、目新しいものはなくとも母親からの慈しみの想いが詰まっている。

ナイスな人生相談

『生きるピント』阿川佐和子 この本はナイスな人生相談。 妻の認知症相談が特にいい。 「今を生きる」ことが大事であると。 「介護はやっかいではあるが、やっかいの中に、小さな楽しみとか笑いとか喜びとか探してみれば、きっと、見つけられると思います」…

シナモンココアのような

『さよならの夜食カフェ』古市一絵 悩みや苦しみを癒してくれる、滋味あるれる手料理と包容力のあるドラァグクィーン、シャールのカフエ。 暗闇を照らすカフェの明かり、心温まる、優しい、いいお店の物語。 シナモンココア飲みたくなってきた。

一本の線

『人生は一本の線』篠田桃紅 一本の線をモチーフにした作品とエッセイ集。 様々な一本の線が描かれる美しい作品。 人生も一本の線。 どんな線を引いて生きていくのか、全ては自己責任。

余韻が残る

『あなたという国』ドリアン助川 ニューヨークでミュージシャンを目指す日本人の拓人と脚本家を夢見る韓国人ユナ。国籍の壁を越えやっと理解でき、拓人が夢がかなうライブを迎えるまさにその日、9・11の惨事にユナが巻き込まれてしまう・・・・、そして、…

田舎のポルシェ

『田舎のポルシェ』篠田節子 3篇からなるロードノベル 表題作が一番。 昔の作品はぞくぞく感があったようなものが多い気がしたが作風変わったかな?

いいね

『旅の本』沢木耕太郎 いいね。この本、大きさも、写真も。

呆れた希望を持とう

『天龍院亜希子の日記』安壇美緒 派遣会社に勤める田町君の日常生活を活き活き描いていて面白く一気に読める。 辛い会社勤めも帰ったらこれをしょうと、小さな楽しみを持つことで乗り切れる。 人を信じることで、 「自分がつらくてどうしようもない時に、何…

転職アドバイザー

『あなたのご希望の条件は』瀧羽麻子 転職エージェントでアドバイザーを務める主人公。 いろんな人たちの転職相談に乗っているうちに自分自身のむなしさや停滞感に気づき見つめなおす。 AIのソフィアもすごいし、仕事熱心で親身な主人公にも共感できる。 物…

繭から這い出る

『繭』青山七恵 自責の念にかられながら夫を傷つける妻。甘んじてそれを受ける夫。 不思議ないびつな夫婦の関係。 生き詰まる二人の関係。 自分から繭を破って抜け出さなければ、自分自身が壊れていまう。 最後に救いはあるが・・・・ 不可解な夫。

美しい時間

『美しい時間 冬の花火』村上龍 やり残したこととして「奥さんと一緒に冬の花火を見にいってくれないか」という友人の遺言ともいえる手紙を受け取り、妻と久方ぶり旅行に出かけ冬の花火を見る。そして大切な人と美しい時間を持つ。 一瞬で消え去る美しい冬の…

さようならの向こう側

『さよならの向こう側』清水晴木 死後にもう一度だけ会いたい人に合わせてくれるというさようならの向こう側。 人生の最後に本当の愛を知る。「君の為に生きる」ことが「I love you」なんだと。 そして案内人として生き直す、美しい愛の物語。 それにしても…

自分の押しポイントがない

只今就活中。こっちの終活もしなければならないのだが。 久方ぶりに履歴書を書き、面接の連絡を頂いた。 悲しいかな。この年になって自分の押しポイントがない。 はて、自分の押し、強みとは・・・・・

美しい距離

『美しい距離』山崎ナオコーラ 末期癌で闘病中の妻を時短勤務で看病しながら看取る夫の心模様を描く。 お二人とも粛々としていて、おるがままの命を受け入れる。 夫の妻に対する慈しみの深い愛情の美しさがそこそこにあふれている。 夫の妻、義父母、医師、…

至極のエッセイ

『万感のおもい』万城目学 「大阪へのおもい」が良かった。 「色へのおもい」の二月の父親に対するおもいも。

交換日記

『あの日の交換日記』辻堂ゆめ 交換日記と先生(恩師)が繋ぐ出会い。 手書きの文章の中には相手への愛が絶対的に存在するのだと ちりばめられたミステレリーがうまく混ざっている。 ペーパーレスの時代に一文字一文字の大切さを交換日記は伝えている

今日も幸せ者でした

『にぎやかな落日』朝倉かすみ 83歳、おもちさん。持病が悪化し、離れて暮らす娘から施設に入居することを薦められる。 加齢とともに日常のささいな動作が上手にできなくなる。 心と体がついていかず、心もどこかに置き去りにされていくような・・・・ そ…

結婚の形

『残りものには過去がある』中江有里 披露宴の主人公と列席した人たちのさまざまな想いを綴る。 こういう形の結婚、家族の形もありなんだと思う。 多くの祝福があり華やかで幸せな姿がある。