物語の舞台は南太平洋のイリアキ王国。そこに伝わる砂絵。
そこから、物語は始まる。
現在イリアキリゾートに勤める日本人、明治末期の移民工夫、戦時中の特攻隊兵士。
三つの話がたんたんと語られていく。
正直、移民の話や特攻隊の部分は読み飛ばしてどうつながっていくのだろうと思っていたが、ソロモンの秘宝の話やヒタとシバの話は面白く読んだ。
ほんのちょっとしたことが、人生の方向を変えていく
という主人公の想いが印象に残った。
最後の展開にはびっくり。北添さんの魂が彷徨っていたのはそういうわけだったのか。
それでは、美郷さんんも気を失って長い長い夢の中を彷徨っていたのか?