『水を縫う』寺地はるな
生活力ない別れた父、仕事熱心でうまく愛情を表せない母、
かわいいものを苦手とする真面目な姉、優しい祖母、刺繍が好きな清澄。
流れる川のような爽やかな感じに仕上がっている素敵な家族の物語。
姉の為にウェディングドレスに流れる水の模様を刺繍する。すごいな。
流れる水は決して淀まない。常に動き続けてる。だから清らかで澄んでいる。
進み続けるものを、停滞しないものを、清らかと呼ぶんやと思う。
清澄君は名前の由来のようにこれからの人生を歩みを止めず流れる水のように生きていくのであろう。