『向日葵のある台所』は家族、母子関係を軸に語られる。
主人公は学芸員。シングルマザー。娘は中2。親子関係は良好で娘はしっかり者ので家事などもこなし、母親の気持ちを慮り心優しく育つ。主人公は幼いころから、母親に抑えつけられて、おりあいが悪く、絶縁状態だった母親の介護を引き受けるはめになる。
母親のようにはなりたくはないという強い気持ちで,母親を反面教師として子育てをしてきた。感謝の気持ち「ありがとう」の言葉をそえながら。
不安にかられながらも同居を与儀なくされる。
相手(母親)が変われば自分自身も変わりえる。
たとえ親子であっても、心地良い関係はお互いの努力なしには作れない。